守山のホテル「セトレマリーナびわ湖」(守山市水保町、TEL 077-585-1125)で3月18日、衣食住体感イベント「東近江スタイル」が開かれ29人が参加した。
初めに滋賀産の素材をふんだんに取り入れたホテルの館内ガイドツアーが行われ、レストラン「ミア・アルベルゴ」では滋賀食材イタリアンランチのコースが振る舞われた。干し野菜や永源寺こんにゃくのグラタン仕立て、黒豆納豆と鹿肉のカルツォーネ、そば粉のタリアテッレ、大粒イチゴと豆乳のブランマンジェなど東近江産の食材も多く使われた。
バンケットルームでのワークショップ&展示会には15の「作り手」が出展。ランチのデザートにも出た「T-BERRY FARM」の大粒のイチゴには女性客が集中。「もみじ農園こんにゃく工房」の赤こんにゃくなどにも人だかりができ、安土建築工房によるヒノキやスギの原木をサンドペーパーで思い思いに削る「my箸づくり」に挑戦する人も多く盛況だった。「作り手」と「使い手」だけでなく、同じ市内で仕事をしながらも「作り手」同士の初対面もあり交流が深まった。
ミュージックホールでは、永源寺産のスギの木の椅子に座り、ギターの中にいるような音響効果があるという木の内装など東近江の森で育まれた木の香りに包まれながら、滋賀在住の音楽デュオ「~Lefa~」のトーク&ライブを楽しんだ。ボーカルの北川陽大(あきひろ)さんは「実家の仏壇店が東近江に材料を仕入れに行くのについて行き、『ホビーショップおさだ』でおもちゃを買ってもらうのが楽しみだった」と明かしたほか、「滋賀から全国に発信する音楽版近江商人になりたい」と意気込みを語り、3月19日発売の初のアルバム「~Lefa~」より6曲披露した。
半日コースの客はここで終了し、1日コースの客は同様のディナーを楽しんだ。宿泊コースの客は14室全てが埋まり、東近江のドリンクや読み物を集めたラウンジやライブラリーでゆったりと過ごし、翌朝の朝食もびわ湖を眺めながらのルームサービスで満喫した。
イベントを終えた企画・運営・講師の中島みちるさんは「これを機に新しいなりわいの縁が一つでもつながることを心より祈念し、一度限りの催しではなく、今後も東近江の『ええもん』を介していろんな方が交流できる場『東近江スタイル』を企画していきたい」と意気込みを見せた。