滋賀県内のまちづくり会社、準備組織、商工会議所など5社2団体の7者が発起人となり「滋賀まちづくり会社フォーラム」が発足し、守山市内で7月3日、設立総会が開催され関係者ら56人が集まった。
「チカ守山」で行われた懇親会でも「まちづくり」の熱心な議論、情報交換が行われた
フォーラム発起人は、株式会社みらいもりやま21(守山市)、株式会社まちづくり大津(大津市)、長浜まちづくり株式会社(長浜市)、草津まちづくり株式会社(草津市)、株式会社まっせ(近江八幡市)の5社と、東近江アーバンデザインセンター準備室(東近江市)、彦根商工会議所(彦根市)の2団体。大津、守山、長浜、草津ではすでに中心市街地活性化法(中活法)の認定を受け5年を1期とした中心市街地の活性化に取り組んでいる。大津では昨年3月より2期目の計画が進行中だ。まっせでは中心市街地にはこだわらず産官学民連携によるまちづくりを推進、東近江、彦根では今後中心市街地活性化を目的にまちづくり会社の設立に取り組んでいく予定。
総会では設立趣意書が発表された後、会長に就任した「みらいもりやま21」相談役で守山商工会議所会頭の清原健さんがあいさつし、「この会でいろいろな悩み事を相談できればいい。まちづくりには大変なことも多いが、実務者レベルで情報が共有できれば遠回りしないで済むこともあるのでは」と設立への思いを語った。来賓あいさつで宮本和宏守山市長は「県内のまちづくり会社が連携し取り組むのは全国でも初めてのことと聞いている。このフォーラムを通じてそれぞれが連携、切磋琢磨(せっさたくま)して、各まちが一層活性化し滋賀県全体が盛り上がれば」と期待を込める。
その後、各団体からプレゼンテーションが行われ、現在の活動の状況や課題などが発表された。同フォーラムアドバイザーで中小企業基盤整備機構・中心市街地サポートマネジャーの山本敬二さんは「全国にはまちづくり会社がたくさんある。各社収益面などいろいろな課題に向き合っている。中には解散していく会社もある。まちづくりには成功事例とともに、その裏にたくさんの失敗事例がある。失敗から学ぶことはとても大事。せっかくできたネットワーク。なれ合いにならずに課題に対して真摯(しんし)に向かい合っていってほしい」とエールを送る。
その後、場所を移して行われた懇親会でも熱心な議論、情報交換が行われた。同フォーラムでは今後、定例ミーティングや各地域の視察などを通じて活動、交流を深めていくという。