守山で新演出バレエ「白鳥の湖」上演 生バンドとコラボ、ライブ形式も

公開リハーサルでシーンの一部を演じるダンサー4人

公開リハーサルでシーンの一部を演じるダンサー4人

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 守山市民ホール小ホール(守山市三宅町)で4月23日、新しいバレエ公演へのチャレンジを掲げた新しい演出の作品「白鳥の湖~ラヴストーリーは突然に~」が上演される。同ホールで7日に開かれた会見で、概要が発表された。

記者会見に出席したスタッフ

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 ヤスナート(守山市播磨田町)と守山市文化体育振興事業団の共催事業として企画された同公演。守山市ではここ数年、バレエ公演が行われていない状況が続いている。一方、バレエ教室で稽古する子供たちは多く、昨年は滋賀で初めてのバレエコンクール「びわ湖・洋舞コンクールinもりやま」も開かれるなどバレエに関する話題も多い。

 作品の演出・振り付けを担当し自らも出演するヤスナート社長でバレエクリエーターのやすなみずほさんは「以前守山で行われていたバレエ公演には残念ながら、なかなかお客さんが集まらなかった。アーティスト側が、お客さんが楽しめる視点を意識して提案していかないとバレエや舞台芸術の市場は広がらないし、次世代の子供たちの上を目指す意識も育たないのでは」と話す。

 今回の公演は昼と夜の2回開催。夜の部では生バンド「川崎令子トリオ(ドラム、ピアノ、ベース)」とコラボレーションしライブ形式で舞台を構成、20代後半~50代をターゲットに大人が楽しめる娯楽性ある公演を目指す。昼は定番の音源で、親子で楽しめる公演を行う。昼の部には次世代を担うアーティストの育成を目指し中学生、高校生のダンサー6人も出演。公演時間は1時間ほどを予定し、チケット料金も3,000円に抑えた。「通常のバレエ公演は2~3時間が普通で料金も高い。この公演では短い時間、手頃な料金で、バレエになじみのない方も映画を見るように新しい演出のバレエ公演を楽しんでもらえれば」とやすなさん。

 舞台演出を担当する同事業団の小森慎也さんは「いわゆるバレエ公演のきらびやかなしつらえとは違い、抽象的でシンプル、ダンサーに集中できる、ライブハウスでバレエを見るような雰囲気を演出したい」。オディール(黒鳥)を演じる大津出身のダンサー谷口陽子さんは「小ホールという観客の方とすごく近い距離での演技は初めての経験。臨場感を味わっていただければ」と、それぞれ抱負を語る。

 資金調達ではクラウドファンディングの活用にも挑戦。34者から集まった25万円ほどの寄付は高齢者福祉施設や児童福祉施設の方々の招待に充てる。

 昼の部は14時開演。夜の部は19時開演(小学4年生以上限定)。チケットは、当日券=3,500円、前売り券=3,000円(全席自由)。同ホールのほかウェブチケットサービスでも取り扱う。

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