大津市の市民グループ「石坂線21駅の顔づくり」が主催する「石坂線文化祭-14.1キロメートル 日本で一番細長い美術館」が10月18日より、京阪電車石山坂本線の沿線21駅と電車内で行われている。
同イベントは今年で4回目。「点から線、線から面」をコンセプトに大津中心市街地を走る同電車を活用し各地域に点在する「こま切れ文化」を交流させる。沿線にある中学・高校・大学生の作品である絵画や書道のほか、紙粘土のオブジェなどを駅構内や車内に展示し、各駅を電車でつなぐことにより沿線全長14.1キロメートルの細長い美術館に見立てている。
25日・26日は、成安造形大学ファッションデザインクラスの学生によるファッションショーが行われる。ショーは2部構成で、1部は石山寺駅から浜大津駅までの区間で実際に運行中の電車内で同大学2年生がモデルとなり自作の衣装を披露。2部では浜大津アーカス(大津市浜町2)フェスティバルコートに設置された特設ステージで同大学3年生が自作の衣装を着てショーを行う。
同イベントディレクターの滝本さんは「もともと別企画だったファッションショー『SEIANアート@浜大津2008』と同文化祭とを連動させることで、走っている電車内でのファッションショーという非常に珍しいイベントが実現できた。多くの人に驚きとともに楽しんでもらいたい」と期待を寄せる。
開催は11月3日まで。