大津石山寺で7年ぶりに本尊公開-次回開帳は2016年

写真=「西国三十三所」の第13番札所石山寺。7年ぶりに本尊公開する。

写真=「西国三十三所」の第13番札所石山寺。7年ぶりに本尊公開する。

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 石山寺(大津市石山寺1)で3月1日から、安産・福徳・縁結びの観音として信仰を集めている本尊如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜのんぼさつ)の木造如意輪観音半跏像が限定公開される。

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 同寺は近畿2府4県と岐阜県に点在する33カ所の観音霊場「西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)」の第13番札所。西国巡礼中興の祖、花山法皇の1000年遠忌を記念し、西国三十三所全ての観音霊場がそろって本尊の開扉を行うもので、33カ所そろっての開扉は今回が初めて。

 木造如意輪観音半跏像は天然記念物の硅灰石(けいかいせき)の岩盤を台座にして左足を下げた半跏の姿の像で、滋賀県最古の木造建築物であり、国宝にも指定されている同寺本堂の中に安置されている。像高2メートル93.9センチで、国の重要文化財に指定されている。2002年に像内から国内最古の部類に属する飛鳥仏を含む4体の小型の胎内仏が発見され、2003年にはこれらも同像の附属として重要文化財に追加指定されている。

 33年に1度の開扉と、天皇即位時の開扉以外はほとんど公開されることがなく、20世紀後半以降では、1961年、1991年、2002年の開基1250年記念以来、今回が7年ぶりの開帳となる。

 担当者は「これを機会にたくさんの方にご縁を結んでいただければ」と話す。

 開催期間は3月1日~5月31日、9月1日~12月16日。拝観時間は9時~16時(3月1日は12時~)。入山料は500円。

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