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大津でクラシックコンサート、1500人無料招待 滋賀県ゆかりの演奏家ら

ガラ・コンサートに出演する篠崎さん、堀内さん、南さん、リードさん、監修の稲垣聡さん

ガラ・コンサートに出演する篠崎さん、堀内さん、南さん、リードさん、監修の稲垣聡さん

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 平和堂財団設立35周年記念「ガラ・コンサート2024」が12月22日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)で開催される。

ソリストとして出演するバイオリンの堀内さん、ピアノのリードさん、ソプラノの南さん

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 ガラ・コンサートは5年に1度開催されるクラシックコンサート。前半はソリスト3人によるソロ演奏と独唱、後半は滋賀県にゆかりのある演奏家を中心に編成された総勢77人のオーケストラがムソグスキーの組曲「展覧会の絵」を演奏する。うち平和堂財団芸術奨励賞受賞者は25人。篠崎(さきはたつさき)靖男さんが指揮を務め、ソリストとして、2016(平成28)年に芸術奨励賞を受賞した堀内星良さんがバイオリンを、同じく2018(平成30)年受賞のリード希亜奈さんがピアノを、それぞれ演奏する。2016年受賞のソプラノの南さゆりさんはオペラアリアを独唱する。今回も1500人を無料招待する。

 篠崎さんは「どこかで聞いたことがある曲をそろえた。クラシックを聴いたことがない人にも聴きに来てもらいたい。次世代の音楽家だけでなく、次世代の音楽好きを増やすことができれば」と話す。

 平和堂財団は、滋賀県を中心にスーパーマーケットを運営する「平和堂」(彦根市)創業者の夏原平次郎さんが私財を寄付して1989(平成元)年に設立した財団で、給付型奨学金やスポーツの優秀選手の海外派遣助成金、児童養護施への助成などと共に、若手の芸術家への助成として30歳以下の音楽家に芸術奨励賞を贈り、芸術活動を支援している。

 同財団設立20周年を記念して2009(平成21)年から「ガラ・コンサート」を開催。芸術奨励賞受賞者を中心にソロやアンサンブルを演奏してきた。滋賀県にゆかりのある演奏家を中心に2020年1月の30周年記念ガラ・コンサートで初めてオーケストラを編成した。

 篠崎さんは「平和堂財団は『次世代の若い翼』を支援することを目的としているが、30周年コンサートの直後からコロナ禍になり、次世代の翼で飛ぶ演奏会がなくなった。演奏会ができない時間を越えて、今回も前回のような演奏ができたら」と意気込む。

 南さんは「大津で生まれ育ち、小学2年の時にびわ湖ホールが開館した。小学4年から高校2年まで大津児童合唱団に所属し、びわ湖ホールはなじみ深い場所。思い入れのあるホールで滋賀にゆかりがある素晴らしい演奏家と一緒に出演できるのが楽しみ」と話す。

 14時開演。無料招待申し込みは9月2日~11月3日に平和堂財団ホームページまたははがきで受け付ける。抽選制。

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