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守山でA5ランク近江牛と県産メンマのしぐれ煮 「食べて地域課題解決に」

A5ランクの近江牛と滋賀県産メンマを使った「湖風近江の牛しぐれ」

A5ランクの近江牛と滋賀県産メンマを使った「湖風近江の牛しぐれ」

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 近江牛の精肉店「お肉のおかだ」(守山市播磨田町)が2月20日、A5ランクの近江牛と滋賀県産メンマを使った「湖風近江の牛しぐれ」の販売を始めた。

柏木竹林農園の柏木俊寛さんとお肉のおかだの西川展世さん

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 A5ランクの近江牛を2009(平成21)年の創業以来同店に伝わるたれとさんしょう、ショウガ、ニンニク、唐辛子で炊き、一晩寝かせて味を染み込ませ、余分な脂を切り、やわらかく仕上げた近江牛のしぐれ煮に滋賀県産のメンマを入れて炊き上げた。

 「近江牛を余すところなく使い、食品ロスをなくしたい」と考えていた店主の西川展世さんは、2024年に事業交流会で柏木竹林農園(大津市神領2)の柏木俊寛さんと出会い、柏木さんが滋賀県の「竹害」に取り組み、伐採した竹も資源と考えてメンマを作っていることを知った。

 放置竹林は生態系に影響を及ぼし、竹の地下茎により土砂・土壌崩壊の危険があることから柏木竹林農園は地域の環境保全を目的とした竹林整備を行っている。伐採された竹を廃棄せず、無駄なく竹を活用するために日用品や肥料などに加工して提供している。国産メンマの製造も取り組みの一つ。

 西川さんは「竹害を防ぎたいという柏木さんの思いと、おいしい近江牛を余すところなく食べてもらいたいという私の思いが一つになって新商品が生まれた」と振り返る。「大切な命をきちんといただくことが畜産農家への敬意を表すことと牛への供養にもなると思っている。おいしく食べてもらって地域課題を解決するきっかけになれば」とも。

 価格は80グラム2,300円(贈答用は2,700円)。店頭とオンラインショップで販売している。

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