
芸術選奨文部科学大臣賞を受賞したびわ湖ホール芸術監督の阪哲朗さんが3月18日、滋賀県庁(大津市京町4)を表敬訪問し、三日月大造滋賀県知事に受賞を報告した。
阪さんは3月11日、オペラ公演「ばらの騎士」などの成果により、第75回芸術選奨文部科学大臣賞(音楽部門)を受賞した。阪さんはドイツのオペラ劇場で長く活躍し、2023年にびわ湖ホール芸術監督に就任。2024年3月2日・3日に上演した「ばらの騎士」での指揮を「オーケストラを室内楽のように響かせ、台本のすみずみまで明快に聴かせることで、作品を『ドラマ』として響かせた」ことなどが評価されての受賞となった。
三日月知事に受賞を報告した阪さんは「一人でとんでもない記録を出したのではなく、オペラの代表として賞を受賞したのだと思う。演奏者のほか、表に出ていない多くの人も携わってくれた。そういう人に均等にこの賞があると思うとうれしい。今後も賞に恥じないように、ゴールではなくステップとして前年度を超えるものを届けたい」と話す。
阪さんが高校では野球部と合唱部を兼部していたことを伝えると、三日月知事は驚き、「今でも野球をしているのか」と質問し、阪さんが「日本各地でバッティングセンターに行っている」と答える場面も見られた。
阪さんは「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」の開会式の演奏を担当することが決定している。三日月知事が「私は晴れ男だから当日はいい天気になるだろう」と話すと、阪さんは「私は雨男。幼稚園からずっと式典は雨」と話し、三日月知事が「西川貴教さんも嵐を呼ぶ男なので困った」と笑いを誘った。