
ケーキ店「モンレーブ」を事業継承した「パレット守山店」(守山市勝部1)が4月18日、オープンする。
モンレーブは1978(昭和53)年に中西隆彦さんが創業したケーキ店。2024年5月に閉店したが、親交のあったパレット創業者の前田省三さんと、前田さんから事業継承してパレットの社長になった吉田香奈子さんに「引き継いでほしい」と相談。パレット守山店として再スタートすることになった。パレットは1988(昭和63)年に創業したケーキ店で、現在県内に5店舗を構える。
パレットの「その日のバナナケーキ」やシフォンケーキ、ショートケーキなどと共に、モンレーブの定番商品だった「もりやまポテト」とチーズスフレのレシピを引き継ぎ、販売する。「もりやまポテト」は、モンレーブと同じ業者から仕入れた市内産サツマイモのペーストと白あんを使い、前田さんが試作を繰り返し、カラメルしょうゆを入れてアレンジ。吉田さんは「地域の人たちに長年愛されてきたモンレーブの味を引き継ぎつつ、パレットらしさも出せれば」と話す。
11日・12日のプレオープンには、開店前から15人が並び、先着100人に配布した「もりやまポテト」は1時間45分でなくなった。吉田さんは「告知もあまりしていなかったのに近所の人がたくさん来てくれた」と喜ぶ。
店頭にはモンレーブで長年販売してきた「たぬきケーキ」も並ぶ。11日に来店した守山市の杉原麻梨香さんは「子どもの頃からモンレーブが好きで、閉店の日も買いに来た。引き継いでくれる人がいて良かった。もりやまポテトもたぬきケーキもあってうれしい」と話した。
厨房(ちゅうぼう)をガラス張りにし、店内外から見えるようにした。吉田さんは「通学路にあるので、子どもたちが下校中に働く大人を見て『楽しそう』と感じてもらいたい。子どもたちの将来の夢になればいいと思っている。ケーキが出来上がっていくライブ感を楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は9時~18時。第3水曜定休。