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琵琶湖の島でふなずし作り体験クルーズ 湖の有人島で滋賀の伝統料理を

ふなずしの漬け込み作業を体験する

ふなずしの漬け込み作業を体験する

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 大津港(大津市浜大津5)から船に乗り、琵琶湖の有人島・沖島に行って滋賀県の郷土料理ふなずしの漬け込み体験をする「鮒(ふな)ずし作り体験クルーズ」が7月3日、運航を始める。

日本で唯一の湖の有人島である沖島

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 大津港から乗船し、船内でふなずしの作り方を学んだ後、沖島に上陸。沖島漁業協同組合の漁師やスタッフのレクチャーを受けながらふなずしの漬け込み体験をする。体験内容は、琵琶湖産ニゴロブナの塩漬けの磨き、洗い、干し、たる詰め。漬けたふなずしのたるは参加者が持ち帰り、晩秋の食べ頃まで保管する。希望者のみ沖島で保管後、11月下旬~12月初旬に発送する。

 希望者には沖島漁業協同組合婦人部「湖島婦貴の会」手作りの「島弁当」を提供する。弁当には、沖島で水揚げされた湖魚や沖島産の野菜を使う。

 沖島は沖合約1.5キロにある琵琶湖最大の島で、日本で唯一の湖の有人島。約230人が暮らし、約7割が漁業に従事している。ふなずしは滋賀県の郷土料理で、塩漬けのニゴロブナをご飯に漬け込んで発酵させた「なれずし」。滋賀県の無形民俗文化財に指定されており、2023年には「近江のなれずし製造技術」が国の登録無形民俗文化財に登録された。

 ふなずし作りクルーズは2009(平成21)年から始め、これまでに延べ3000人が参加している。クルーズを運航する琵琶湖汽船の高橋佐智子さんは「リピーターも多く、昨年は申し込み多数で抽選となったほど人気のクルーズ。初めての人でも漁師やスタッフがサポートするので気軽に参加して、自分だけのふなずしを作ってみてほしい」と呼びかける。

 運航日は7月3日・6日・9日・12日・15日・18日・21日。9時出港、16時40分ごろ帰港。乗船料は中学生以上=3,600円、小学生=1,800円。材料費(ニゴロブナ、飯)は1たる2万7,500円。たる容器代は1,500円(初参加の場合は要購入)。島弁当は1,600円(希望者のみ)。たる保管料は6,500円(同)。申し込みはウェブサイトと往復はがきで受け付ける。申し込み多数の場合は抽選。受付期間は5月31日まで。

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