
映画「ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-」の自主上映会が12月20日、キラリエ草津(草津市大路2)で開催される。
草津で「ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-」が上映される
映画は、ADHD(注意欠如多動症)の女子高生2人、見た目と行動が派手なギャルの朱里と進学校に通う成績の良い真面目な絃(いと)が出会い、生きづらさを感じている彼女たちが「ノルマル(ノーマル)=普通」から抜け出し、「本当の普通とは何か」を見つけていく物語。上映後には大阪教育大名誉教授の竹田契一さんの講演会も行う。
同作は2023年に愛媛県で先行上映され、2024年12月にアップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市)で上映されると当事者をはじめ、教育、福祉、医療関係者の間で話題となり、全国60カ所以上で自主上映されている。滋賀県での上映は初となる。
自主上映を主催するアットスクール(草津市大路1)は、発達障害のある子どもや不登校児の発達支援、学習支援を行う個別指導塾。社長の鈴木正樹さんは「今までにも発達障害や不登校をテーマにした映画はいくつか見てきたが、今までの映画は『こう理解してほしい』というメッセージが強いものが多かった。『ノルマル17歳』は学校、地域、家庭で、普段起こっていることを描いている。先生、支援者、親、子ども、それぞれの立場で捉えることができる映画。自分たちが『普通』と思っていることは一体何なのか考えさせられる映画で、見て衝撃を受けた」と振り返る。
「普通とは、大人が作ったカテゴリーに過ぎない。普通という概念をつくってしまったが故に苦しんでいる子どもも親もたくさんいる。発達障害やコミュニケーションが苦手な子、学校に行きにくい子はたくさんいる前提で、誰でも安心してチャレンジできるような学校環境や家庭環境、社会環境をつくっていかないといけないと強く感じた」とも。
「当事者や支援者だけでなく、いろいろな人に見てほしい。発達障害の映画というだけでなく、自分たちができることは何かと考えるきっかけになれば」と呼びかける。
13時25分開場、14時上映開始。料金は1,000円(高校生以下無料)。定員は200人。