びわ湖で「ウォーターボール」50メートル走-スパイダーマンも水上歩行

ウォーターボールに入って水上を走るスパイダーマン。

ウォーターボールに入って水上を走るスパイダーマン。

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 日本ウォーターウォーク協会(大津市木の岡町)が主催する「NWWAウォーターボールde水上歩行競技大会onびわこ」が8月30日、大津市雄琴湖岸緑地公園広場沖で開催された。

スパイダーマンが人間と水上歩行対決(関連画像)

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 同大会は、来年に開催予定の「水上歩行コンテストonびわこ」のプレ大会として、びわ湖西岸の新たなびわ湖の名物として「びわ湖から世界に」をテーマに実施するもの。前大会に続き2回目。

 当日は大学・大学院生など6チームがエントリーし、イタリアで開発された直径約2.5メートルのウォーターボールに入り、50メートルのタイムトライアルレースを行った。地元からはびわこ成蹊スポーツ大学(大津市北比良)の学生やメカニックス系工学を研究する近畿大学の大学院生ら2チームが参加したほか、「スパイダーマン」「20世紀少年」のコスチュームでエントリーする参加者などが会場を盛り上げた。

 レースでは、初めての水上歩行に戸惑いボールの中で何度も転んだりする参加者が続出30度を越す気温の中、ボールの中の気温も上昇し、「20世紀少年」のマスクをかぶって参加した武庫川女子大学の船戸理磨子さんは「なかなか前に進まず苦しかった。見たことのないところから汗が出てきた」とボールの中で格闘しながらも何とか50メートルを完走。第1レースに出場しレース後倒れこんだ近畿大学大学院の奥田兼太さんは「シミュレーションしたのと実際は違う点も多かった。今後の研究に生かしていきたい」と苦悶の表情を浮かべながらも今後を見据える。「スパイダーマン」として参加し1分20秒の好タイムで惜しくも2位となった京都大学4回生の八木晋作さんは「前が見えず感覚で走りきったが、世界の子どもたちに勇気を与えられるようなパフォーマンスができなかった。いつもの壁ではなく水上を走るのは難しい」と悔しがった。

 優勝したのは52秒22という昨年に次ぐ好記録で完走した「びわこ成蹊スポーツ大学宣伝部」。走者の鳥居駿登(はやと)さんは「一度も転ぶことなく完走できたのが良かった。昨晩食べたレバニラが効いたと思う。来年も出たい」と喜びのコメントを寄せる。

 同協会理事長の御舩泰秀さんは「学生たちがさまざまなパフォーマンスで盛り上げてくれて、来年に向けて最高のプレ大会となった。今後はスポンサーやテレビ局と一緒に『鳥人間コンテスト』越える大会にし、びわ湖から世界に発信していきたい」と大きな期待を寄せる。

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