大津市歴史博物館（大津市御陵町2、TEL 077-521-2100）で2月27日より、企画展「元三大師良源－比叡山中興の祖」が開催される。

　同展は、比叡山中興の祖と仰がれる良源（912～985）に関連する木像や軸などを紹介し、その業績と元三大師信仰の歴史を概観するもの。木像だけでも4体の重要文化財を含む21体が展示される同展。「良源の像がこれだけ一堂に会することは、めったにない」と学芸員の和田三生さん。

良源は、平安時代中期に活躍した天台宗の僧で、比叡山中興の祖として現在も多くの人々にあがめられている。日本におけるおみくじの元祖（元三大師百籤）としても有名。

　和田さんは「良源の像は、厳しい表情のものが多いが、中には優しい慈愛に満ちた表情をした像もあり、同じ人物の像でも微妙な違いがある」とし、「それぞれの個性を見比べ、その違いを楽しんでほしい」と話す。

　開館時間は9時～17時（入館は16時30分まで）。期間中の休館日は月曜（3月22日を除く）と3月23日。観覧料は、大人＝800円、高校・大学生＝400円、小中学生＝200円。4月18日まで。