大津市内の老舗製茶販売店「中川誠盛堂茶舗」(大津市中央3)は4月より、同人サークル「Gatoblanco」とコラボし、石田三成や甲賀忍者をパッケージに取り入れた滋賀県産緑茶の販売を始めた。
同サークルのメンバーで大津市在住の女性が、石田三成の三献茶として伝えられる「政所茶」をオリジナルパッケージで販売できないかと取扱店を探したところ、大津市内で同茶を取り扱う同店が協力を申し出て商品化に至った。
同茶は滋賀の東部、東近江市永源寺の政所地域で室町時代から栽培されている希少品種。「宇治は茶所、茶は政所」とうたわれる銘茶ながら「生産量がわずかで地元の業者でもほとんど入手できない幻の銘茶」と、同店の中川さん。
パッケージのイラストは同サークルのメンバーが制作。いわゆる「萌え系」武将として石田三成を描いたパッケージで、戦国武将ファンに訴求する。
同サークルでは「戦国×銘茶バナーキャンペーン」と題し、ブログやホームページにPRバナー設置をした人に同商品を進呈するキャンペーンも展開。
中川さんも「地元が誇れる銘茶をより多くの方に知ってもらい、後世に残していける機会になれば」と今後の展開にも期待を寄せる。
お茶は同店のほか、長浜戦国大河ふるさと博会場近くの「長浜まちなかまちの駅」(長浜市元浜町)でも販売する(新茶が出回る5月後半までは個数限定)。