大津・真野の真野川堤防(荒木橋~新宿橋~北消防署裏)で現在、「第16回ふれあい鯉のぼり祭『真野』」が開催されており、500メートルにわたって立てられた「こいのぼり」100匹が道行く人の目を楽しませている。
大津市制100年の記念事業として、地域住民が主体となって世代間を超えた絆づくりを広げようと始まった同祭。昨年2月には、滋賀文化経済フォーラム主催の「文化で滋賀を元気に!賞」の「ふれあい景観文化賞」を受賞した。
既成の「こいのぼり」を揚げるのではなく、土佐和紙製の不織布の生地に耐水性のアクリル絵の具で色鮮やかに描かれ、全長4メートルに貼り合わせた手作りである点が特徴。同エリアの保育園・幼稚園、小中学校、特別支援学校、公民館の利用者団体、自治会、老人養護施設、老人クラブ、地域関係団体、真野市民センターなど、住民約1000人が参画した。女性メンバーのサークル「こいこいクラブ」が運営している。
東日本大震災発生の2011年から、福島県南相馬市の同じ「真野」小学校児童との「こいのぼり」の交流を続けており、今年も3月初めに大津の「真野」小学校児童による応援メッセージが書かれた「こいのぼり」を贈り、同祭に合わせて南相馬の空にも揚げられているという。
大津市役所真野支所長の岡本光夫さんは「地域のみんなが作って、みんなの力でできた『こいのぼり』を見に来てほしい。世代間交流のパワーを感じていただければ」と話す。
今月11日午前中まで。