あゆみ福祉会が運営する福祉作業所「工房Chou-Chou(シュシュ)」(東近江市平田町、TEL 0748-23-6483)が8月6日、琵琶湖ホテル(大津市浜町)で新商品「湖(こ)のくに酒粕(かす)ビスコッティ」のお披露目会を開いた。
同商品は昨年8月3日に発売し、11月に開催された障害者施設で作るお菓子の味を競う第4回「スイーツ甲子園」で準グランプリを受賞した「湖のくに生チーズケーキ」に続く第2弾。同ケーキは昨年度の滋賀県が選ぶ県の特色を生かした価値をもつ商品「ココクール」にも選定された。いずれも滋賀県内の6つの酒蔵の酒かす(美富久、松の司、七本鎗、萩の露、浪乃音、喜楽長)を使ったお菓子で、酒かすの風味が酒蔵によって微妙に違うため、「利き酒かす」を試すことができるというユニークな発想が特徴。
主にアイデアはリーダーの大野眞知子さん、製品開発はイタリアンのパティシエを経験した奥田美咲さんが担当した。パッケージデザインは障害者の社会進出をデザインで支援するデザイナーチーム「Team coccori(チームコッコリ)」。
同商品は当初、同ケーキをディップとして食べるために付属した引き立て役だったが、「単品で欲しい」という客の要望も多く寄せられたため、同じく6つの酒蔵の酒かすをそれぞれ練りこみ開発した。
当日は寺川登施設長のあいさつの後、酒蔵を代表して美富久酒蔵の藤居範行専務、同ケーキを初めて販売した旅館「びわ湖花街道」のES本部総務人事課の高野健一郎課長による来賓あいさつ、同商品のお披露目・試食、同工房の一年の歩みを紹介するスライド上映などが行われた。
「酒かすを使ったクッキーやパウンドケーキなどはよくあるが、ビスコッティはない。酒かすは何にでもよく合っておいしい」と笑顔で語る奥田さんと開発に携わった久保真理子さん。「滋賀のいい自然・いい米からつくられる酒かすは豊かな文化。その文化の発展に寄与する滋賀の特産品・贈答品となるお菓子にしたい」と寺川施設長は意欲を見せる。
価格は、ギフト用箱入り(12個入り、1292円)、袋入り(6個入り、683円)。購入場所はホームページで確認できる。インターネットでの購入も可能。