大津サービスエリア(以下SA、大津市朝日が丘2)で10月1日、NEXCO西日本エリアで開催される「西イチグルメ決定戦」に出品するグルメの提供が始まった。
NEXCO西日本が地域に伝わる料理・地域の食材を使ったメニューを提案し、地域の魅力を伝えることを目的とした同企画には129品が出品されるが、大津SAからは、上り線2階「大津ハイウェイレストラン」の「滋賀の魅力いっぱい 近江ちゃーはん」(780円)、同線1階「ダイニング 叶 匠壽庵」の「近江牛の黒七味焼き膳」(1,980円)、下り線「グリル逢味」の「近江牛と季節野菜のポトフ~白みそ仕立て」(1,380円)の3品が出品される。
「近江ちゃーはん」は、昨年秋にリニューアルした同レストランに高火力の調理器を導入したことによって実現した本格的チャーハン。運営するグランビスタホテル&リゾートのホテルでの宴会料理担当の経験を持つ守本和弘料理長の技術が質を高めている。豚バラ肉をゆでることによって脂を落とし、田舎育ちの歯応えのいい鶏の空揚げを黒こしょうなどの香辛料でピリ辛に仕上げた味付け。相性のいい近江牛スジと赤こんにゃくがジューシーさを加える。見た目も、波打つマヨネーズと豚肉の照りがびわ湖の湖面をイメージさせる。同レストランに30年務める林順造マネジャーは「昨日よりも今日、今日より明日へとの思いで毎月1回は県内を巡っておいしいものを探している。地域貢献のために滋賀の食材をアピールしたい」と熱く語る。
「近江牛黒七味焼き」は和菓子屋「叶 匠寿庵」が近江牛の老舗「岡喜本店」から仕入れた近江牛の陶板焼きに、「比叡ゆば」や京都の黒七味など高級食材を使用するほか、新鮮な地鶏の温泉卵や近江野菜のサラダ、大津の「九重味噌」のみそ汁で「無病息災」を祈願した料理となっている。同レストランの西村卓料理長は「近江牛や近江野菜は江戸時代に養生薬として献上されていた。近江野菜の水菜などの薬味野菜を巻いてさっぱりと食べられるので女性やご年配の方にも喜んでいただけると思う」と笑顔で語る。
審査はNEXCO西日本の関西・中四国・九州のブロック別に予選として販売成績などの上位勝ち抜き後、ブロック大会で審査員により味覚、視覚、お値打ち感などで絞り込まれ、最終の西イチ決定戦となる。利用客がメニューを購入することで決まる予選期間は同31日まで。決定は12月11日。