滋賀県は11月7日、県公館で本年度「おうみ若者マイスター」認定式を「おうみの名工」表彰式と併せて行った。
マイスターに認定されたのは、彦根市の野瀬陽平さん=金属手仕上工(パナソニック・アプライアンス社)、栗東市の細見耕平さん=施盤工(三菱重工・工作機械事業本部)、米原市の教野祐馬さん=数値制御金属工作機械工(ヤンマー・小形エンジン事業本部)、甲賀市の築田信仁さん=溶射工(シンコーメタリコン)の4人。
嘉田由紀子県知事はクリスタルの認定書授与の後、「滋賀県はものづくり県として発展してきた。認定は技能の重要性を深めてもらいたくて実施してきた。ドイツに再生可能エネルギーの視察に行ったが、普及の背景には技能者の育成があった。滋賀の未来を担ってほしい」と期待を寄せた。
マイスターに認定された築田さんは「お客さまに満足していただきたいという思いで努力している。思いがけないこともあるが、先輩の技能を受け継ぐとともに、再生や新開発に取り組んでいきたい」と意欲を見せた。所属するシンコーメタリコンは「日本で初めて溶射を始めた」という伝統を持ち、創業80周年、京都から滋賀に進出して30周年の佳節を迎える。「火力発電のタービンをはじめとしてあらゆる開発の縁の下の力持ちとなっている」と同社関係者は言う。