イオンモール草津(草津市新浜町)で10月23日、「脱穀と案山子(かかし)づくり体験」が行われ、家族連れなど約30人が参加し、自分たちが育てや稲の「脱穀」や稲のわらを使った案山子づくりを楽しんだ。
同モールでは、今年5月下旬に「田植え体験」を開催。同モール敷地内にある「里地水田ビオトープ」に約20平方メートルの水田2段を作り、参加者とともにコシヒカリを品種改良した「秋の詩」と「滋賀羽二重のもち米」の2種類の苗を植えた。
今月10日には「稲刈り」を行い、稲架にかけて天日干した稲を今では珍しい足こぎ式の脱穀機で脱穀。田植え同様、地元の環境整備委員を務める服部正司さんの指導の下、参加した子どもたちは「難しいけど面白かった」と初めて体験する脱穀作業を満喫した。参加者の中には「大人も経験したことがない。意外に難しいがこうしてお米が取れると改めて教えられた」との声も。
脱穀後、稲のわらを利用した案山子づくりに取りかかる。案山子の役割や作り方などを聞きながら、子どもたちが拾ったわらを布に詰め「へのへのもへじ」を書いた顔を作った。
「子どものころからいろいろ経験することが大切だが、このような経験を大人自身がしていないと子どもにも教えられない。少しでも知ってもらえたえら」と服部さん。参加した子どもたちも「楽しかった。自分たちが作ったおもちもすごくおいしかった」と満足気な様子を見せていた。
イオンモール草津営業担当の佐々木渉さんは「田植えから稲刈り、脱穀と地域の方々と一緒にできたことがうれしい。自分自身もこのような経験は初めてで一緒に成長させてもらえた。来年もぜひやりたい」と話す。