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大津のギャラリーで「アート哲学カフェ」-個展開催に合わせて

1月19日に開かれた哲学カフェの模様。山本和則さん(右端)が進行役として話の流れを整理する役割を担う

1月19日に開かれた哲学カフェの模様。山本和則さん(右端)が進行役として話の流れを整理する役割を担う

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 大津のギャラリー「ギャルリーオー」(大津市中央1、TEL 077-521-4515)で2月23日、同18日から開催される「信ケ原良和」展に合わせ第1回「アート哲学カフェ」が開かれる。

信ケ原良和さんのオブジェ

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 主催は山本和則さんが運営する「びわこ哲学カフェ」。「哲学カフェ」とは、普段はあまり考えないテーマに関して、集まった人たちが意見を交わしつつ考えるイベント。フランスのカフェで始まり、日本にも広がりを見せている。題材は、日常的なテーマから、政治的、社会的なテーマなどさまざまだが、「アート哲学カフェ」では、芸術作品を鑑賞した後に、その作品から受けた印象や感想について自由に語り合うもの。作品に関連する一般的なテーマに話が及ぶことも。作家が参加する場合は、自身の意見や作品の意図を述べる必要はなく、メーンは聞く側に回ることになっている。

 「『哲学カフェ』は討論会やディベートのように、相手を言い負かすような『議論』の場ではなく、会議のように『結論を出す』場でもない。強いて言えばお互いの意見を尊重する『対話』の場であり、テーマを巡る『探究』の場といえる」と山本さん。

 同ギャラリーでは月2回「哲学カフェ」を開いており、1月19日にも正月をテーマに5人の参加者が語り合った。日本の年・時間の考え方や、新年の抱負、正月の商業化、何でも「初」がつくことなどを話すうちに、「毎年同じ決意をしている」「なぜ日本人は桜が好きなのか」「新学期が4月だから入試が雪の中で大変」などの意見が出た。「正月にしか使わないものを出してきたり、家族が増えたり減ったりすることを確認する感覚など面白いことがたくさんある」とも。

 「アート哲学カフェ」の開催時間は15時~17時。当日、開催2時間前まで同ギャラリーで予約を受け付ける。定員15人。参加費850円(ドリンクとスイーツのセット付き)。年4回~6回の開催を予定する。第2回=4月22日~5月18日、第3回=7月1日~8月31日、第4回=10月14日~10月26日で、いずれも展示会の期間中に行う。

 作家の信ケ原さんは1957(昭和32)年生まれ。多数の彫刻展などでの入賞経験があり、金属を使ったオブジェが特徴。展示会の開催時間は10時~17時。入場無料。3月2日まで。2月22日14時~16時は、ワークショップ「薄い銅板で造形しよう」を予定する(参加費4,000円)。

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