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デジタル古地図・絵図アプリでまちあるき-古庭園の元坊で講座

「こちずあぷり」の大阪市パノラマ地図(1924年)で大阪城を紹介する高橋徹さん

「こちずあぷり」の大阪市パノラマ地図(1924年)で大阪城を紹介する高橋徹さん

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 「ながらの座・座」(大津市小関町3)で1月19日、第1回「デジタル古地図・絵図でまちを歩けば」が開かれた。

古庭園を眺めながら

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 会場を運営する「元・正蔵坊と古庭園を守る会」が主催。「deep大津・unknown大津シリーズ」パート2として1月から3月にかけて開く。第1回の講師は、古地図アプリ「まちぶらり」などを開発するATRクリエイティブのチーフプロデューサー・高橋徹さん。地域に残っている貴重な古地図や絵図などの資料、歴史的な情報をGPS位置情報のシステムを応用。現在と見比べることで地域への愛を深めることも可能にし、地域独自資料のデジタルアーカイブ利活用による観光促進、オープンデータとしてまちづくりや防災にも役立てるという。

 「古地図を見て『へぇ、すごいね』という知識だけでなく、実際の位置に行くと焦点が定まり体験となる。絵図と絵図とも関連していたり、絵図に書かれた道の形や木まで照合することができたりする。昔のことを知っていると、今のことを知らなくても愛着が沸く」と高橋さん。「滋賀には歴史的な名所が多いが、アプリを作ってみたい地域は」という質問には「長浜。戦国時代が面白いのでやってみたい」と回答。「記事の情報をアプリに活用してはどうか」という提案も。

 同会代表で、会場の所有者でもある橋本敏子さんは「歴史ある環境が簡単に壊されていく時代にあって、時が育んだこの環境を多くの方々に知っていただき、今後も守り、楽しむ場として『ながらの座・座』を立ち上げた。360年余を経たこの環境を楽しむことを通して、多様で意外な遭遇が生まれたら」と期待を込める。

 第2回「お散歩しながら歴史発見!知らざれる三井寺・別所の遺跡めぐり」は2月11日、同会場で開く。13時30分~16時。参加費は1,000円。詳しくはホームページで確認できる。

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