滋賀県立びわ湖フローティングスクール(大津市浜大津5、TEL 077-524-8225)が運営するびわ湖の学習船「うみのこ」が8月で就航25周年を迎えた。
同船は、滋賀県の象徴であるびわ湖を舞台に船内での活動・体験を通じて「環境に主体的にかかわる力や人と豊かにかかわる力を育む」ことを目的に、1983年より運航を開始。対象は県内の全小学5年生で、就航から25年間に40万人を超える児童を乗せ体験学習を行った。
同スクールは1泊2日の航海で、児童の相互交流を目的に複数校が参加する。1航海あたりの児童数は約160人。
「ふれあい体験学習」では、8人乗りボートをオールでこぐ「カッター活動」、座ってプレーする「シッティングバレー」のほか、「綱引き大会」「船内清掃」などを通じて他校の児童との交流を深める。「びわ湖環境学習」では、「水鳥の観察」「プランクトンの観察」「びわ湖の透明度調査」などを通じてびわ湖の現状を認識し、環境への関心・意識を高める学習を行う。
担当の吉川さんは「この船にはたくさんの思い出が詰まっている。体験した人にもいつまでも忘れないでほしい」と話す。「今後も船内という限られたスペースでの集団活動を通じて『譲り合い』『思いやり』を学んでほしい。びわ湖に触れることで環境への関心を高めてもらえれば」とも。
8月23日に行った就航25周年記念特別航海では、100人の定員に県内外から1,000人以上の応募があった。「あまりにも反響があった」(同)ため10月13日に追加航海の実施を決定した。「11月24日には『半日見学会』も予定する。一般からの応募も受け付けるのでいろんな人に参加してほしい」(同)と呼びかける。