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叶 匠壽庵・寿長生の郷、秋の菓子まつり-和菓子バイキングに屋台も

菓子バイキングには「あも」や「あかい」などの代表銘菓や寿長生の郷限定の「秋づと」など栗の菓子が豊富

菓子バイキングには「あも」や「あかい」などの代表銘菓や寿長生の郷限定の「秋づと」など栗の菓子が豊富

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 叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の菓子工房「寿長生の郷(すないのさと)」(大津市大石龍門4、TEL 077-546-3131)で現在、秋の菓子まつり「おおみたから」が開催されている。

お楽しみ屋台

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 春と秋に開催する同まつりは今年度から初めて大規模開催となり、春に好評だった和菓子の菓子バイキングも引き続き開くことになった。

 「おおみたから」とは「百姓」の呼び名で、あらゆる仕事に携わる人々を国の宝と讃える日本古来の美称。同社も百姓と同様に「茶を嗜(たしな)み、農に携わり、草花を育て、炭を焼く、そして菓子を作り、包み、お客さまの元へ届ける」という。そうした写真を約1年間撮りため、同社が理想とする姿を表現した本「おおみたから」が完成した。それを基に今回の「秋の菓子まつり おおみたから」を4つのテーマで開催する運びとなった。

 「おおみたからを鑑賞する」として、おおみたから写真展、工芸菓子の展示、書家・川尾 朋子さんによる書パフォーマンス(11月23日)、滋賀県出身の演奏家による和太鼓やマリンバの演奏などの音楽コンサート(11月16日・23日・30日)。「おおみたからを持ち帰る」として限定菓子や創業当時の菓子のほか、柿、柚子、葛など         素材にこだわった限定商品の販売。自社農園野菜の販売や山野草寄せ植えなども楽しめる。「おおみたからを体験する」として、創業当時から菓子作りの中心となってきた菓子職人による和菓子づくり教室。普段は味わう事の出来ない工芸菓子づくりの体験と職人による実演(お茶席付5,400円・要予約)、手ひねり陶芸教室(2,000円・予約不要)、里山講座、自然の花を使った活け花体験など。「おおみたからを味わう」として和菓子の菓子バイキング(1,500円・11月16日までの土曜・日曜)、お楽しみ屋台、囲炉裏茶房での近江・伊吹そばなど期間限定メニューを味わえる。

 創業者・芝田清次さんは大津市の観光課出身。「滋賀が京都の影に隠れるのではなく、京都とは違う観光地にしたい」という滋賀の発展への思いの中で、一から和菓子を手掛けた。同施設は里山の保全や渓流の水を使用するのに浄水施設を完備し循環型社会への取り組みも行う。同社秘書室課長の池田典子さんは「30年前の創業当時の原点を忘れず、いいものを使っていいものを作り、大切なお客さまへ提供したい。一日ゆっくりと過ごしていただければ」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は10時~17時。入場無料。11月30日まで。

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