湖国三大祭りの一つ、10月8日の「大津祭」に先立ち、大津祭の裏側を体験できるイベントが天孫(てんそん)神社(大津市京町)などで開催される。びわ湖大津観光協会主催。
大津祭は江戸時代から続く天孫神社の例祭。9月16日の「くじ取り式」で13基の曳山の巡行順を決め、10月7日には宵宮、8日には曳山巡行が行われる。各曳山に「鯉の滝登り」や「えびすさんが鯛を釣り上げる」などの場面を再現した「からくり人形」が載せられているのが特徴。
10月7日の宵宮では、午前中に曳山が飾り付けられ、午後に宵宮曳きを行う。町屋の2階と曳山がつながり、2階から出入りする。夕刻になると、おはやしが演奏される中で曳山が巡行する。8日の本祭は、天孫神社前に13基の曳山が集合し、一日かけて市内を巡行する。途中、25カ所ある所望(しょうもん)場所では、中国故事や能狂言を題材としたからくりを披露。曳山の上から厄除けちまきや各曳山の手拭いがまかれ、見物客でにぎわう。
同協会は、大津祭専門のガイド・長柄衆(ながえしゅう)の解説で「くじ取り式」の見学や、おはやしの稽古風景の見学、宵宮の日に町屋の2階で演奏や「からくり人形」、曳山を間近に見られるイベントを開催。普段見ることのできない祭りの裏側を体験できるようにする。
「長柄衆が案内するくじ取り式とさばずしのおもてなし」は16日9時~12時、「長柄衆が案内するおはやし稽古見学とさばずしのおもてなし」は17日18時30分~20時15分、「長柄衆が案内する大津祭宵宮」は10月7日18時~20時。