古代ハスの「大賀ハス」が6月5日、弥生の森歴史公園(野洲市辻町)で開花した。
「大賀ハス」は、千葉市の検見川遺跡から発見されたハスの種子で、発見者の大賀一郎理学博士の名から「大賀ハス」と名付けられた。シカゴ大学による年代測定で2895~3255年前の種子だと推定される。
同公園では1988(昭和63)年のオープン時に鳥取農業試験場より譲り受け、栽培を始めた。例年6月中旬に開花するが、今年は1~2週間早く開花。薄紅色の花を咲かせた。担当者は「ハスは朝に開花し、午後から閉じてしまうので、午前中に見学してほしい。見頃は6月下旬から7月初めごろになると予想する」と話す。
同公園は野洲市歴史民俗博物館の敷地内にあり、竪穴住居4棟、高床倉庫1棟を復元し、古代米を栽培。弥生時代の暮らしを再現している。大賀ハスは、竪穴式住居の前に咲き、見学者の目を楽しませている。
野洲市内の女性は「ピンク色の花がかわいい。今日はまだ1つしか咲いていないが、また見頃を迎える頃に見に来たい」と話した。
開館時間は9時~17時。公園は入場無料。月曜休館。