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大津市三井寺の境内で「力餅」再出発 200年続く味を後世につなげる

「三井寺辨慶力餅(みいでらべんけいちからもち)」

「三井寺辨慶力餅(みいでらべんけいちからもち)」

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 「本家 力軒」(ちからけん)が9月8日、三井寺(大津市園城寺町)の境内にリニューアルオープンする。

リニューアルされた本家力軒

 力軒は1810年創業の茶屋で、三井寺境内で「三井寺辨慶力餅(みいでらべんけいちからもち)」を提供してきた。8代目店主の辻悠佳さんが本来の味を復活させたいと三井寺の福家俊彦執事長に相談。三井寺と縁のある「叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)」(大津市大石龍門)が全面的に協力し、商品と店舗をリニューアルした。

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 「三井寺辨慶力餅」(2本、お茶付き300円)は、軟らかくコシのある求肥(ぎゅうひ)餅に、きな粉と抹茶、和三盆糖を加えたものをまぶしたもの。今回のリニューアルで材料を全て国産にし、餅が滑らかになるように練り方を変えた。先代の田中喜久栄さんは「軟らかくておいしい。とてもうれしい」と喜んだ。

 リニューアルオープンに先立ち、7日に内覧会が開催された。叶匠寿庵社長の柴田冬樹さんは「60年前の今日、三井寺近くで創業した叶匠寿庵が、ご縁のある地で、協力させてもらえることをうれしく思う。200年以上続いているのれんの重さを感じている。力餅を三井寺の名物として発展させたい」と話す。

 福家さんは「寺で生まれ育った私にとって、力餅は故郷の味。日本で一番おいしいお菓子だと思っていた。この味がつながっていくことに喜びを感じている」と話す。

 営業時間は10時~17時。水曜定休。