大津市のセレクトショップ「-CONNECT-」(大津市真野)が、ローカルガイドブック「FATHER LAKE GUIDE BOOK」の制作費をクラウドファンディングで募っている。
同店はアウトドアのウエアや道具を提供するセレクトショップで、山や湖だけではなく街もアウトドアのフィールドと捉え、野外活動と日常生活とを分けずに使用できる道具を、ファッションを通して提案する。「ごみ拾いはアウトドア」をコンセプトに、ジャンパーや帽子などのオリジナルグッズを着用して琵琶湖岸のごみ拾いをする「琵琶湖クリーニングクラブ」などの活動もしている。
店主の西村裕太さんは「大津で生まれ育ったが、お客さんに観光スポットを聞かれても『何もない』と笑いながら紹介している自分が情けなかった。よく考えてみれば、大津で暮らす人たちは皆、自分だけのお気に入りスポットがあるはずだと気づいた。近所の公園や行きつけの定食屋、いつも歩く裏山など、自分たちにとっては当たり前にある魅力が大津の本当の魅力なのではないかと。それらを集めてガイドブックを作りたいと思った」と話す。
「ありのままの滋賀を自分たちが楽しんで表現していける活動にしていきたい。自分が生まれ育った場所だからこそ知っているローカルでパーソナルな情報を詰め込んだガイドブックにしたい」とも。
大津市の「2018年度大津市着地型商品づくり事業」の一環として行政と連携したプロジェクト。西村さんは「ガイドブックの編集を担当する会社のアドバイスでクラウドファンディングをすることになった。開始後3日で当初の目標金額を達成した。このプロジェクトを応援したいというメッセージが多く、驚いている。皆さんの期待に応えられるように全力を尽くしたい」と話す。
クラウドファンディングは4月30日まで。返礼品はガイドブックのほか、「BIWAKO CITY」シリーズのTシャツ、「琵琶湖クリーニングクラブ」のオリジナルグッズやシルクスクリーンデザインユニットのジェネディクションがデザインしたロゴ入りのTシャツなど。