Bリーグ滋賀レイクスターズは3月9日・10日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で秋田ノーザンパピネッツと対戦し、2連勝した。滋賀は10勝34敗でライジングゼファー福岡と並び、西地区5位に浮上した。
アレン・ダーラム選手のホーム初出場となった9日は前半、秋田のプレッシャーに押され、シュートが決まらず27-37と10点ビハンドで折り返す。伊藤大司選手が「ハーフタイムにもっとアグレッシブにと気持ちを切り替えた」と話したように後半に盛り返し、77-68で勝利。
10日はヘンリー・ウォーカー選手がホーム初出場。2585人の観客に迎えられたウォーカー選手の3ポイント(P)シュートで幕を開けた。序盤から厳しいディフェンスで秋田の24秒バイオレーションを誘い、攻撃の芽を摘む。秋田の得点を9点に抑えて、西裕太郎選手のブザービーターで17-9とリード。2クオーター(Q)に点差を詰められるが、リバウンドやスチールからの速攻で伊藤選手、中村功平選手のアシストから得点を重ね、39-28で前半を折り返す。
後半は狩野祐介選手の3Pやウォーカー選手のバスケットカウントなどで得点を重ねる。試合後、高橋耕陽選手が「新加入選手が中からも外からも得点できてアシストもできるので、伸び伸びとプレーできた。シュートを外しても、2人がリバウンドを取って得点を決めてくれると信じてアグレッシブにプレーできる」と振り返った通り、秋田からボールを奪い、速いパス回しから高橋選手がシュート。外れてもダーラム選手がリバウンドを取り、得点する場面が見られた。3Q終了間際、中村選手のシュートがブロックされるが、狩野選手がリバウンドを取りブザービーターを決め、会場の盛り上がりは最高潮に。92-76で秋田に勝利した。
ショーン・デニスヘッドコーチは初の同一カード連勝に「大変いい気分。秋田のフィジカルなプレーにうまく立ち向かえた。ターンオーバーを9個のみに押さえたことがよかった。全体で27アシストできたのは、チームでボールをシェアできた結果。チームとしてよく機能できるようになった。新加入の2選手は、自分のシュートのためだけにパフォーマンスするのではなく、他の選手にも得点させるプレーをする。その結果、日本人選手の自信が上がって、チームとしての得点力がアップした」と話した。
加入後4試合連続で20点以上を得点しているダーラム選手は「チームでいいパフォーマンスができた。他の選手がシュートを決めてくれたおかげで自分のスペースが空いてシュートが決められた。チームケミストリー(チームワークや信頼関係によって生じる要素)がよくなってきている。どこでボールがほしいのか、どの角度が得意なのかが分かってきた。もっとよくなっていくと思う」と話した。
狩野選手は「何をやったら勝てるか、控え選手も含めて一人一人が何をすべきか分かった。大きい2勝だと思う。緊迫した試合でいい勝ち方ができた」と話した。連日の2桁得点には「ダーラム選手、ウォーカー選手が攻め続けてくれたことによってディフェンスが集中したので、僕がノーマークになってシュートが入るようになった」と話した。13日の琉球ゴールデンキングス戦に向けて「相手も勝ちにこだわっているはず。受け身にならずに気持ちを切らさず最後まで戦って初のホーム3連勝を成し遂げられるようにしたい」と意気込みを見せる。