
馬に乗り矢を射る「流鏑馬(やぶさめ)」が6月2日、近江神宮(大津市神宮町)で開催される。
近江神宮の祭神天智天皇の時代に「天皇、蒲生野に狩りしたまふ。…近江国、武を講ふ。また多に牧を置きて馬を放つ」と「日本書紀」に記された故事にちなみ、1990年の御鎮座50年祭と平成御大典の奉祝行事として流鏑馬神事が初めて奉納された。2015年からは漏刻祭の関連行事として毎年6月の第1日曜に実施され、約5000人が来場する。
流鏑馬は、全速力で疾走する馬の上に乗った射手が、土器2枚を合わせ中に5色の切紙を入れた3寸(約9センチ)の的を目掛けて矢を射る。命中すると土器が砕け、中の5色の紙が吹雪のように飛び散る。
流鏑馬神事の前には「流鏑馬教養講座」が実施され、日本古式弓馬術協会の豊田重之理事長が行事次第や歴史、装束馬具などについて講義する。
近江神宮の岩崎謙治さんは「伝統文化の一端に触れていただきたい」と話す。
教養講座は10時15分~11時30分。流鏑馬は12時30分~14時。観覧無料。有料観覧席あり(500円)。小雨決行。