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野洲の野菜ソムリエがカブのディップ開発 宮司が復活させた「兵主カブ」使い

サラダに「白のディップ」

サラダに「白のディップ」

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 野洲市の野菜ソムリエ藤岡いづみさんが兵主蕪(ひょうずかぶ)を使った「白のディップ」と吉川ごぼうを使った「黒のディップ」を開発し、商品化した。

「白のディップ」と「黒のディップ」

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 藤岡さんが2015(平成27)年に兵主大社(野洲市五条)で手作り市「兵主マルシェ」を開催した時に、同大社の宮司・井口昌宏さんが「兵主蕪」の復活に取り組んでいることを知る。「兵主蕪」は伝統野菜として地元で食べられていたが、明治時代には種が途絶えていた。

 約10年前、井口さんは聖護院蕪と近江蕪の原種であるとされる「兵主蕪」を復活させるために聖護院蕪と近江蕪の種を掛け合わせ、同大社内の畑でカブを育て始めた。実が大きく、丸くて葉が板葉状の「兵主蕪」に近いものができあがり、「NEO兵主蕪」と名付けた。

 藤岡さんは「野菜ソムリエとしてレシピを考える中で、ドレッシングを作ってみたらおいしくできた。NEO兵主蕪を広めるために商品化しようと思った」と話す。カブの色を生かして白いディップと名付けた。「サラダはもちろん、ローストビーフのソース、カルパッチョにも合う」と話す。

 野洲市の伝統野菜「吉川ごぼう」を使った商品も作ろうと白と対照的な黒いディップを開発。藤岡さんは「黒ゴマペーストを混ぜ、甘みをきかせた黒のディップはパンや餅、団子にのせて食べるとおいしい」と話す。

 7月27日の「野洲の魅力詰め込みマッセ」(アルプラザ野洲駐車場)などの市内イベントのほか、6月21日からは鮎家の郷(同市吉川)でも販売する。

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