滋賀のオーガニック農家やオーガニック食材を使った料理の屋台が出店する「くさつFarmers’ Market」が9月7日、草津川跡地公園de愛ひろば(草津市大路)で開催された。
立命館大学4年生の内田修次さんが始めたファーマーズマーケットで、4月から開催し、今回で4回目。「おもや」、EAST FIELD FARM、竜王きのこ農園レコズファームなどの農家のほか、オーガニックカカオ豆を焙煎(ばいせん)して作るチョコレートを提供する「ショコラだもん亭」、野菜ソムリエの「ベジフルほっぺ」がEAST FIELD FARMのナスを使って作る「畑のよるごはん」、大豆の発酵食品「テンペ」を使ったおにぎりなどを提供する「木下実験室feat小林ファーム」など18店舗が出店した。
野菜ソムリエの辻川育子さんは、防災・アウトドアクッキングとして、袋でご飯を炊き、包丁もフライパンも使わずにオムライスを作る方法を教えた。辻川さんは「ローリングストック」などについても説明。参加者は「袋でもご飯がおいしく炊けることを知れてよかった。災害時に役立ちそう」と話した。
マーケットの中で子どもがおつかいをする「おつかいできたよ in the market」を展開した「#前略、ひと手間をたしなみたい派です。」の林緑さんは「おつかいにチャレンジした子どものお母さんが子どもの成長に感激して涙ぐむ姿を見ることや、『一生の思い出ができた』と言ってくれるのがうれしい」と話す。
内田さんは「安さを求める市場ではなく、有機野菜がきちんと評価され、お客さんがいいものを求めて来るマーケットにしたい。今後は、体制を整えて実行委員会を立ち上げる予定。今までは月に1回の開催だったが、9月から2週間に1回の頻度で開催する。非日常のイベントではなく、日常になるようにしたい。日本全国にこのようなファーマーズマーケットが広がってくれたらうれしい」と話す。
次回の開催は9月28日。開催時間は10時~16時。