Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは1月4日・5日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2019-20シーズン第16節でレバンガ北海道に2連勝した。滋賀は12勝16敗で西地区4位。上位2チームがチャンピオンシップに出場できるワイルドカードは5位。
滋賀レイクスターズ4シーズン目の狩野祐介選手は「今までで一番いい形でできている」と話す
ロースコアの戦いとなった4日は4クオーター(Q)残り20秒、齋藤拓実選手が得点し、63-62と滋賀が逆転するが、残り8秒で北海道のケネディ・ミークス選手に得点され、63-64。直後のタイムアウト明け、試合時間残り4秒で高橋耕陽選手がシュートを決め、再度逆転して65-64で辛勝した。
5日は試合開始から滋賀がディフェンスの強度を上げ、開始早々、北海道の24秒バイオレーションを奪う。滋賀のディフェンスがよく、ペイントエリア内でシュートできない北海道は外からシュートを打つも、決められずに1Qのシュート決定率は31.5%と低迷。滋賀は狩野祐介選手、ヘンリー・ウォーカー選手、高橋選手が3ポイント(P)シュートを決め、21-13とリードする。
2Q、シェーファーアヴィ幸樹選手とジェフ・エアーズ選手の得点が決まり、滋賀のリードが11点になると、北海道がタイムアウトを取る。滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは「相手に最初のタイムアウトのコールをさせるような試合をしようと選手に言っている。今日はそれができたので、自信を持ってエナジーを出したプレーができた」と振り返った。その後も3Pシュートやファウルで得たフリースローを確実に決め、前半を45-32と13点リードして折り返す。
3Qも滋賀がディフェンスの強度を上げ、ディフェンスから流れをつくり、得点を重ねる。齋藤選手のバスケットカウント(得点が認められさらにフリースロー)で62-37とこの日最大の25点のリードを奪う。72-54とリードして迎えた最終4Q。諦めない北海道がプレスをかけ、北海道のペースに。中野司選手の連続3Pや滋賀のファールが重なりフリースローを与えるなど徐々に点差を詰められるが、4Q残り5分9秒と1分22秒に齋藤選手が3Pシュートを決め、滋賀が逃げ切り88-80で勝利した。
デニスヘッドコーチは「フィジカルの強いチームに2連勝できたことは大きかった。昨日は得点できなかったが、今日はいい形で得点でき、昨日からしっかりとステップアップできた。選手がよくやってくれたと思う。特に、4Qに大きくリードしているとき、相手が持てる力を全て出し切ってきたときにどう戦うかを新たに学べたこともよかった。勝ち切れたのは、自分たちがどんなシュートを打って終わるかということを遂行できたから。オープンな形でいいシュートを打てたことで3Pの決定率もいい数字を残せた」と話した。
齋藤選手、佐藤卓磨選手、ウォーカー選手、ジェフ・エアー選手、狩野選手の5選手が2桁得点したことについては「オフェンスのシェアがうまくできていた。昨日までできなかったことが修正できたことがよかった」と評価した。
19得点、3アシスト、3スチールの齋藤選手は「昨日の反省をしっかり修正できて3Qまではプラン通りにできたが、4Qディフェンスの部分で受け身になってしまった。4Qの2本の3Pは、自分たちのやりたいバスケでしっかり打てたので、個人技やまぐれではなかった。そこを決めきれるかは選手次第。決めきれたのは自分の自信になった。年末に競ったゲームで3連敗したので、昨日の接戦を勝ったことと、今日は追い上げられても10点近くの点差をキープして戦えたのはチームにとって大きい」と話した。
狩野選手は「年明けに2連勝できたのはうれしい。この2勝は後々響いてくると思う。外国籍の2選手が加入して、勝つことでチームにいい雰囲気をもたらしている。滋賀で4シーズン目だが、今までで一番いい形でできている」と話す。厳しいディフェンスを受けていることについては「プレッシャーを受けるのはうれしいことだが、結果を出せないのは悔しい。でも、タイミングを見つけてシュートを打って、入らなくてもジェフ(エアーズ選手)や(佐藤)卓磨がリバウンドを取ってくれるので、とにかく打つようにしている。打つことで何かが生まれる」と話した。