夫婦で経営するカフェ「gururi(グルリ)」が3月18日、大津市浜町にオープンした。
「うまみたっぷりスパイスカレー」(950円)はスパイスから作る
北海道出身の尾崎和則さんと岡山出身の汐莉さん夫婦と滋賀県との出合いは2017(平成29)年3月。滋賀レイクスターズの試合を観戦するためウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)を訪れた時、琵琶湖を見て「ここに住みたい」とすぐに移住を決め、1カ月後には大津市内に引っ越しをした。京都の飲食店で働いていた和則さんが独立を決めた時も、「琵琶湖の近くでカフェをしたい」と物件を探した。和則さんは「琵琶湖から近く、大通りに面している場所を見つけ、ここにしようと決めた」と振り返る。
汐莉さんの弟に施工を頼み、家族が協力してリフォーム。机や棚、キャッシュカウンターも自作した。イラストレーターでもある和則さんとデザイナーの汐莉さんは、自分たちで作り上げる過程をインスタグラムで公開し、オープン前からフォロワーを増やした。20日~22日の3連休は約200人が来店。汐莉さんは「オープンの日に『インスタでずっと見ていた』と来店してくれるお客さんもいてうれしかった」と話す。
米安珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所(守山市守山)に依頼したオリジナルブレンドのコーヒー(500円)を提供する。和則さんは「中深いりの豆で、苦みがケーキに合う」と話す。「おとなパフェ」(650円)は深いりの豆を使ったコーヒーゼリーにバニラアイスを合わせ、コーヒーの苦みも楽しめるようにした。
「うまみたっぷりスパイスカレー」(950円)はスパイスから作る。和則さんは「試作を重ねて、スパイスを使っているが、お子さんも食べられるマイルドな味に仕上げた」と話す。タルトは汐莉さんの手作り。レモンチーズタルト(550円)は濃厚なチーズタルトをレモンでさっぱりと仕上げた。
汐莉さんは「慌ただしい毎日にほっとするひとときを提供したい。仕事、子育てなど毎日忙しい人たちが、コーヒー1杯飲んで『また頑張ろう』と思えるような場所になりたい。琵琶湖から近いので、カフェでくつろいで、琵琶湖まで歩いてみてほしい。滋賀県の良さも発信していきたい」と話す。
営業時間は11時~20時。