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守山市出身のジャズピアニストが1分の演奏動画 50日連続配信

自転車店で演奏動画を撮影するなど趣向を凝らした

自転車店で演奏動画を撮影するなど趣向を凝らした

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 守山市出身のジャズピアニスト加藤景子さんが4月26日から6月15日まで、毎日ピアノ演奏動画を公開する「1 min CHALLENGE」をユーチューブチャンネルで配信した。

ジャズピアニストの加藤景子さん

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 加藤さんは石山高校音楽科でピアノを専攻し、国立音楽大学応用演奏学科を卒業。ソロピアニストとしての活動のほか、アーティストのサポートや作曲・編曲も手掛ける。2018(平成30)年には「びわ湖トラスト」が募集した「新しい琵琶湖の歌」コンテストの最優秀曲に、加藤さんが作曲し大津市の野上涼子さんが作詞した「びわ湖トワ」が選ばれた。

 新型コロナウイルスの影響でコンサートや収録など全ての仕事がキャンセルになった。「時間を持て余していた時に友人から『この曲を弾いてほしい』と頼まれ、演奏動画を撮って送ると友人の子どもたちが喜んでくれた」ことがきっかけで、リクエストを受けた曲を演奏する動画を配信することにした。

 4月26日の竹内まりやさんの「いのちのうた」から6月15日の「びわ湖トワ」まで毎日1分間の演奏動画を配信した。コブクロの「桜」やサイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」などのリクエストを受け、加藤さんが曲を聴いて譜面に起こし、ピアノ曲にアレンジして、1分間にまとめた。「痩せる曲」というリクエストには、「痩せる曲とのリクエストには『そんな曲あるの?』と思ったが、面白くなってきて、『食欲のなくなる周波数』などを調べた」と振り返る。食欲のなくなる周波数は見つけられなかったが、スポーツジムのCMソングをアレンジして演奏した。

 6月4日の「熊蜂の飛行」は、自転車店の店内で演奏し、店主の娘で音大生の森田はるかさんがフルートで参加し、演奏中、店主の森田純一さんが自転車をこぎ続けるという動画を作成した。加藤さんは「活動停止を余儀なくされ、今まで経験したことがなく戸惑うばかりだったが、ずっと音楽の仕事を続けてきて『演奏=仕事』だったものが久しぶりに『遊び』に変わったことがとても新鮮だった。子どもの頃にテレビで聴いた曲を弾いたり、学校でみんなのリクエストに応えたりしていたことを思い出した」と話す。

 加藤さんは「皆さんのリクエストに応えることが楽しくて、『1 min CHALLENGE』を続けることができた。それがこの期間の私の心の支えでもあった。まだまだ私たちの仕事は元通りには戻らないが、現状を受け入れて、その時々で感じたことを音楽で表現していきたい」と話した。

 今後も不定期に動画を更新していく予定。

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