Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは8月22日、滋賀県内中学生のバスケ競技者にTシャツを寄贈した。
Tシャツを寄贈した滋賀レイクスターズの狩俣選手、今川選手、山崎砂利商店・ヤマゼン顧問の大八木さんら
Bリーグは2018(平成30)年から毎年、漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さんが描いたイラスト入りTシャツの配布、もしくは販売をしている。滋賀レイクスターズは4月のホームゲーム来場者に井上さんのイラスト入りオリジナルTシャツを配布する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で試合が中止となった。「公式戦が無くなり、練習が十分にできない県内の中学生を少しでも元気づけたい」との思いから、配布できなくなったTシャツをJBAに競技者登録をしている中学生約2400人全員に寄贈することにした。県内157チームに9月末までに寄贈する。
YMITアリーナ(草津市野村)でTシャツ贈呈式が実施され、滋賀レイクスターズキャプテンの狩俣昌也選手と今川友哲選手、滋賀レイクスターズのパートナー企業でTシャツ寄贈に協賛した山崎砂利商店(大津市浜大津)・ヤマゼン(三重県伊賀市)の顧問で元ラグビー日本代表の大八木淳史さん、滋賀県バスケットボール協会の宇野正信代表理事が出席した。
狩俣選手から「これからバスケができる日がくると思うので、皆で頑張っていきましょう」とあいさつがあり、今川選手から湖南市立日枝中学校3年の佐藤元輝さんにTシャツが贈呈された。佐藤さんは「Tシャツを着てバスケの練習をしたい。7月に市内4チームで試合をして、バスケ部を引退した。高校でもバスケを続ける。小学生の時からやっている経験を生かして試合に出たい」と話した。
狩俣選手は「中学時代は部活の後も友達の家でバスケをして遊んだ。それが当たり前だったから、(休校になった)中学生たちは、僕が思う以上につらいと思う。その中で、友達への感謝や仲間を思いやる気持ちなどが生まれ、人生にプラスになることもあると思う。きっと、僕たちより強くなれると思うので、腐らずに頑張ってほしい」と中学生にエールを送った。Tシャツについては「スラムダンクが好きで、今でも全巻持っている。僕もTシャツが欲しい」と笑顔で話した。
選手が大幅に入れ替わったチームについては「今できることをどれだけやるかが大事。コントロールできることに集中して取り組んでいきたい。チームは日に日によくなっている。外国籍選手の加入でもっとよくなっていくと思う」と話した。