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滋賀レイクスターズ開幕 敗戦も新加入選手が躍動「将来性を感じさせるチーム」

3日17得点、4日14得点・6アシストと活躍を見せた新加入の村上駿斗選手

3日17得点、4日14得点・6アシストと活躍を見せた新加入の村上駿斗選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは10月3日・4日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2020-21シーズン開幕戦で島根スサノオマジックと対戦した。

4日13得点・10リバウンドのダブルダブルを達成した晴山ケビン選手

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 滋賀は、新加入の外国籍選手3人が入国をしているが、2週間の隔離期間中でチームに未合流のまま開幕を迎えた。日本人選手8人と外国籍選手追加契約ルールで加入したウィル・クリークモア選手の9人で挑んだ3日の開幕戦。島根の外国籍選手と帰化選手に対して晴山ケビン選手、今川友哲選手が体を張ってディフェンス。全員で激しいオールコートディフェンスをして島根の攻撃を抑え、前半は互角の戦いを見せるが、後半になると疲れが見え始め、島根に得点を重ねられる。新加入の村上駿斗選手が果敢にゴールにアタックし、17得点するも、51-73で敗戦した。

 4日は試合開始から激しいディフェンスで島根を苦しめ、開始から5分以上島根に得点を許さず、14-0とリードする。滋賀はボールを回し、人が走る動きのあるバスケットで得点を重ね、21-12とリードして1クオーター(Q)を終える。2Qになると島根のペースに。「2Q、何に恐れたのか、選手が小さくプレーしてしまった」(ショーン・デニスヘッドコーチ)滋賀はターンオーバーが続き、島根に自由にプレーをさせてしまう。晴山選手が「相手のディフェンスのギアが上がってハードになったときにあたふたしてしまった。もっと冷静に判断しなければいけなかった」と話したように、立て直すことができないまま、流れを戻すことができず、2Qの得点は滋賀5点、島根23点と大きくリードされ、23-35で前半を折り返す。

 ハーフタイムにデニスヘッドコーチが「戦術・戦略よりも、気持ちのことを話した。逆境をどう乗り越えるか。何もかもがだめなとき、恐れを感じて小さくプレーしてしまったり、消極的にプレーしたりしてしまった。自分がコーチをしている以上はそういったことをコーチングしたくないし、そういった選手はこのチームにいてほしくない。恐れるものは何もないから、しっかり自信を持ってプレーしてほしい」と選手に伝えると、滋賀は息を吹き返す。今川選手が相手からボールを奪い、狩俣選手がシュート。島根のニカ・ウィリアムス選手にブロックされるも、リバウンドを拾い、クリークモア選手が3ポイント(P)シュートを決めるなど、3日は決定率が低かったアウトサイドのシュートも決まり出す。3Q残り2秒、晴山選手のリバウンドから狩俣選手が3Pシュートを決め、43-50と7点差まで迫って最終Qへ。

 4Q開始早々に晴山選手が島根のルーク・エヴァンス選手とリバウンドを競り合い、肩を負傷し一時退場する。村上選手が連続で得点するも、滋賀のファウルが続き、点差は縮まらない。残り5分55秒、晴山選手が治療を終えて試合に復帰し、直後に3Pシュートを決める。滋賀は最後まで追いすがるも、2Qの点差が響き、63-75で敗戦した。

 デニスヘッドコーチは「昨日の試合から大きく成長が見られたのは良かった。特に後半、ハーフタイムに話したことに選手がしっかりレスポンスしてくれたのは素晴らしかった。ハーフタイムに話をして後半良い形で試合を戦い抜いてくれたのは本当に良かったと思う。このチームがどんなチームになるのだろうという将来性を大きく感じられたのが良かった」と話した。

 チームで39リバウンド、晴山選手が10リバウンド、今川選手が6リバウンドを取ったことについては「リバウンドに対する意志がしっかりとパフォーマンスに現れているかというところにフォーカスしている。晴山選手が本来のポジションでない中でも、リバウンドを10本取ってくれたことはチームに大きな貢献だった。ガード陣からのディフェンスリバウンドも素晴らしい数字だと思う。今のメンバーにプラスして、リバウンドに強い選手が加わるので、このチームがもっといいチームになるのではないかとわくわくしている。昨日、今日と晴山選手と今川選手は素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。島根の外国籍選手に付いて彼らが自分たちの仕事をしてくれたことはチームにとって大きな力だと思う。外国籍選手が加わっても、彼らが相手の外国籍選手に付けるということを考えただけで、いろんなチーム作りができると思う。ポテンシャルの高いチームだと感じている」と評価した。

 晴山選手は2Qについて「1Qの入りがよかっただけに、『勝てるんじゃないか』というふわっとした気持ちがあった。そういったところが相手に隙を与えたんじゃないか」と振り返った。「出ている選手でコミュニケーションが取れないとミスにつながる。どれだけ5人のコミュニケーションができるかがキーになる」と話した。リバウンドについては「ウィル(クリークモア選手)やトモ(今川選手)や頓宮(選手)だけに任せず、自分たち5人で取りに行こうと意識して修正できた。シュートは自分がたまたま空いていて決まっただけなので、あまり気にせず、リバウンドが取れたことが良かった」と話した。

 3日17得点、4日14得点6アシストと活躍した村上選手は「2Q、パスミスからのターンオーバー(相手にボールを奪われる)の後、中途半端なドライブからのターンオーバーを2連続で、アンスポ(アンスポーツマンライクファウル)というミスを連発して、チームに大きなダメージを与えてしまったと反省している。後半からは自分たちのやりたいバスケットの時間帯が長くなり、やっている僕も楽しかったし、見ている人たちにも今シーズンやりたいバスケットを見せることができた。ペイントエリアに自分が侵入すると得点チャンスが増えると思うので、積極的に入っていった」と振り返った。

 アシストが増えたことについては「晴山選手へのアシストやゴール下でウィルに合わせるというアシストも増えた。後半はディフェンスを引き寄せて仲間へのアシストができたことが良かった。昨日、狩俣選手と晴山選手のシュートアテンプト(試投数)が少なかったことを反省した。二人はシュートが上手なプレーヤーで、得点を取るべきプレーヤーなので、二人へのマークが厳しくなるから、なんとかいいシュート、気持ちよく打てるシュートを増やしたいと思って意識してプレーした」と話した。

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