![「ムーミンコミックス展」入口で写真を撮る親子](https://images.keizai.biz/biwako-otsu_keizai/headline/1603864987_photo.jpg)
ムーミンコミックスの原画やスケッチを展示する「ムーミン75周年記念 ムーミンコミックス展」が10月24日、佐川美術館(守山市水保町)で始まった。
国内11カ所で開催される巡回展で、佐川美術館が東京に続いて2カ所目の開催。関西では唯一の開催となる。24日は836人が来場した。佐川美術館は毎年冬に「さがわきっずみゅーじあむ」として子ども向けの展示をしている。学芸員の馬場まどかさんは「広くお子さんにも知れ渡っているムーミンの世界観を紹介している。せりふは英語だが、絵でイメージができるので、コミックスの文化を味わってもらえれば」と話す。
ムーミンコミックスは1947年からフィンランドの「ニィ・ティド」紙に掲載され、1954年からはイギリスの「イブニング・ニューズ」紙で連載がスタートした。40カ国以上、120紙に転載され、「ムーミン」が全世界に知られるきっかけとなった。
トーベ・ヤンソンが描いたキャラクター設定のドローイングやスケッチを展示。馬場さんは「鉛筆で描かれたスケッチは、描き直した跡も分かる貴重な物」と話す。弟のラルス・ヤンソンが描いたコミックスの原画も展示している。馬場さんは「来場者の年齢層は幅広く、男女を問わずムーミンが好きな人が多いことが分かった」と話す。
ミュージアムショップではコミックス展オリジナル商品約300点を含む約2500点のムーミングッズを販売。馬場さんは「コミックスは白黒で描かれているので、グッズも落ち着いたものが多い。点数が多いので、密にならないように、普段は作品を展示しているホールで販売している」と話す。
彦根市の親子は「ムーミンが好きで展覧会に来た。コミックスがあるのは知らなかった。手描きのスケッチなども見ることができてよかった」と話した。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入館料は、大人=1,000円、大学生・高校生=600円、中学生以下無料。2021年1月11日まで。
「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容を変更する場合があるので、ホームページを確認してから来場してほしい」と呼び掛ける。