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草津で運動体験イベント ゲームを楽しみながら「知らず知らずのうちに運動」

自転車で恐竜から逃げる「スマートRバイク・ザ・ライド」を体験する参加者

自転車で恐竜から逃げる「スマートRバイク・ザ・ライド」を体験する参加者

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 くさつ健幸ステーション(草津市大路・キラリエ草津内)で5月6日、運動体験イベントが開催された。「アクティブ・フォー・オール拠点」(草津市野路東 立命館大学BKCリサーチオフィス)主催。

「バイオシグナルアート」を体験する親子

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 「アクティブ・フォー・オール拠点」は産学連携のプログラムで、2013(平成25)年に、10年後目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型の研究開発支援「文部科学省革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択されている。立命館大学、順天堂大学(東京都文京区)と、オムロンヘルスケア(京都府向日市)、東洋紡(大阪市北区)などの参画企業が共同で研究開発をしている。

 キラリエ草津のオープンとなった6日は、立命館大学と東洋紡が共同で開発したスポーツウエアを着用して参加する「スマートRバイク・ザ・ライド」の体験会が行われ、28人が参加。参加者は心拍数を計測できるスポーツウエアを着用してトレーニングバイクに乗り、ペダルをこぐと画面の映像が流れ、森の中を走り、追い掛けてくる恐竜から逃げるゲームを体験した。恐竜から逃げられるかどうかは走行距離やペダルの回転数ではなく、心拍数。参加者の目標心拍数に対する達成度の合計数値が規定に達すると恐竜から逃げ切ることができる。それぞれの運動経験や能力によって目標が異なり、運動経験のない人でも参加できることが特長。

 トレーニングアプリ「バイオシグナルアート」の体験会も行われ、22人が参加した。立命館大学、順天堂大学、東京芸術大学(東京都台東区)が「新型コロナウイルスの影響で日常生活が制限され、運動不足になっている人のために研究成果で社会貢献をしたい」と共同で開発したアプリで、トレーニング動作をカメラで測定し、点数に変換して、結果を音楽で表現する。カメラの前でスクワットをすると、姿勢やリズムをアプリが測定し、正しい動作ができているとノイズのない音楽を聴くことができ、リズムや姿勢が崩れると音楽にノイズが混じる。動作の正しさを音楽で分かりやすく伝え、達成感をもたらすことが目的。

 運動体験会には5歳から90歳までの市民、50人が参加。9歳の男児は「ゲームなのに運動した感じがする」と喜んだ。

 「アクティブ・フォー・オール拠点」事務局の則武麻里さんは「くさつ健幸ステーションには体組成計や血圧計、握力計といった測定器が置いてあるが、測定して体重増加や筋肉量の低下を自覚したとしても、運動につながらない可能性が高い。アクティブ・フォー・オール活動拠点で研究開発したプログラムは『知らず知らずのうちに運動している』ものなので、それを体験してもらいたいと思って企画した」と話す。

 「体験後のアンケートで、参加者の100%が運動を楽しいと思うと回答してくれた。運動が楽しい、体を動かすと気持ちいいと感じてもらえれば、次の行動につながると思う。運動がしんどいというイメージを変えられたらうれしい。運動を始めるきっかけになれば」とも。

 「スマートRバイク・ザ・ライド」は6月から2カ月間、立命館大学BKCスポーツ健康コモンズで事業検証を行う。開催時間は月曜=10時15分~10時45分、水曜・金曜=18時15分~18時45分。参加費は全8回8,800円。各曜日定員5人。

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