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滋賀レイクスターズ「ロウイングクラブ」 小中学生が琵琶湖でボート練習

滋賀レイクスターズロウイングクラブのメンバーとコーチ

滋賀レイクスターズロウイングクラブのメンバーとコーチ

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 ボート競技のクラブ「滋賀レイクスターズロウイングクラブ」が4月8日、活動を開始した。

中学生だけで琵琶湖にこぎ出た

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 滋賀レイクスターズは、2008(平成20)年の設立当時から総合型クラブを目指し、2012(平成24)年に公益財団法人滋賀レイクスターズを設立。陸上選手やカヌースプリントの選手などが所属している。2016(平成28)年5月から大津市大萱の瀬田漕艇倶楽部(くらぶ)と共同で小学生向けのボートスクールを開催していた。「中学に進学しても続けたい」という声を受け今回、公益財団法人滋賀レイクスターズの運営でクラブとしての活動を始めた。小中学生6人が所属し、瀬田漕艇倶楽部で練習をしている。晴天時は琵琶湖のコースに出て練習し、雨天時はクラブハウス内のローイングエルゴメーターで訓練する。

 ボートの準備や後片付けも子どもたちで行う。ヘッドコーチの杉藤洋志さんは「船を自分で出し入れするのが最初にクリアすべきハードル。準備を早くできないとボートに乗る時間も減ってしまう。安全に船を出し入れすることと、船を真っすぐ進めることが難しい。船をコントロールできるようになり、レースに出場するのが目標」と話す。「レイクスターズロウイングクラブ」としてのデビュー戦は8月の滋賀県ジュニア選手権ボート大会で、「高校生向けの大会だが、中学1年生が挑戦する予定」と杉藤さん。

 5月8日の練習では中学1年生4人だけでボートに乗り、琵琶湖のコースに出た。老上中学1年の元安梓さんは「皆が指示を出して、勝手にこいで大変だった。今日は『整調』(ボートの調子を取るこぎ手)を担当したので、ゆっくり大きくこぎ、ブレードを水に漬けるのを意識した」と振り返った。瀬田北中学1年の奥村亮太郎さんは「指示を出す役をやったが、精神的にきつくて、自分は弱いと思ったが、みんなと協力してやることができた」と話した。杉藤さんは「相手が何を考えているのか分からないと動きを合わせることができない。準備や後片付けを一緒にすることで、時間を共有して情報交換をしてほしい」と話す。

 元安さんは中学では陸上部に所属し、中長距離を専門にしている。「ローイングも陸上も足が大事で、陸上競技がローイングにも生きてきて、ローイングが陸上にも生きていると思う」と元安さん。奥村さんは小学生の時はレスリングをしていたが、体力づくりのために始めたローイングが楽しくなり、中学ではボート部に入部した。杉藤さんは「いろいろなスポーツをすることで相乗効果が期待できる。ローイングは全身運動で、足の力が重要。パワー、持久力、循環器系の能力も高くなり、どんなスポーツにも生かせる。吹奏楽部や水泳クラブに所属している子もいる。両方取り組めるのがいい」と話す。

 ゼネラルマネジャーの坂井信介さんは「将来的には成人部門として選手を迎え、小学生から大人までが所属するクラブにすることが目標」と話す。杉藤さんは「ここでローイングに出合って、ピークパフォーマンスに至るのもここであってほしい。ここから日本代表を輩出するのが夢。どの年代からでもローイングに出合うことのできるクラブになりたい」と意気込みを見せる。

 対象年齢は小学4年生以上。練習時間は小学生=土曜10時30分~12時30分、中学生=木曜16時30分~18時30分、土曜10時30分~12時30分。無料体験は随時受け付けている。

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