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滋賀県で聖火リレー 第1走者西川貴教さん「少しでも皆さんの励ましに」

滋賀県の第1走者西川貴教さん 雨の中スタートした

滋賀県の第1走者西川貴教さん 雨の中スタートした

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 東京オリンピック聖火リレーが5月27日、滋賀県で始まった。

雨の中笑顔で走る西川貴教さん Photo by Tokyo 2020

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 高島市から始まり、2日間で県内19の市町村をリレーでつなぐ。県内第1走者の西川貴教さんが雨の降る中マキノピックランド(高島市)をスタート。新型コロナウイルス感染症の影響で無観客となったスタート会場を走った。

 西川さんは「雨の中、思うことがたくさんあった。先週、母の納骨式を終えたばかりで、昨日、今日と彦根でコンサートをしている。父と母が出会って僕を生んでくれた場所でコンサートをしていて、できないことや悔しいことはたくさんあったが、逆に言うとこういった状況があったから、故郷に帰って皆さんに会うことができるというのは、一つのチャンスをくれたのではないかと思っている。少しでも皆さんの励ましになれるように、僕が頑張っている姿をお見せできればいいなと思った」と話した。

 無観客で行われたことについては「1人でも不安や複雑な思いを抱えている人がいるなら、配慮するのは当たり前で、配慮がされていればこういったことも安心して安全にできるということをこの滋賀から発信できれば。オリンピックについては賛否両論たくさんのご意見があることも重々承知している。アスリートや大会のために従事してきた皆さんの思いを考えると、何が正しいかは今すぐに答えが出るわけではないが、大会を心の支えに頑張っている方がいらっしゃることも考えていきたい」と複雑な心境を明かした。

 聖火は高島市から守山市につながれ、琵琶湖大橋を自転車でランナーが走った。その後、野洲市、近江八幡市、竜王町、湖南市、栗東市、草津市とつなぎ、大津市で1日目の聖火リレーを終えた。

 湖南市では元プロボクサーの山中慎介さん、栗東市では騎手の武豊選手やロンドンオリンピック日本代表の我孫子智美さんなどがリレーをつないだ。

 1日目の最終となった大津市は市民プラザ(大津市由美浜)からスタートし、琵琶湖岸を走り、大津港業務用地でゴールした。大津市を走った大道良夫さんは「地域の業者が今苦しんでいる。『コロナに負けるな。一緒に頑張ろう』という気持ちを笑顔に込めて走った」と話し、岡ひろみさんは「私は働きながら子育てをしてランニングもしている。今まさに綱渡りの中で子育てをしながら働いている人たちの希望の灯になればいいと思った」と話した。

 聖火は28日、甲賀市、日野町、東近江市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町、彦根市、米原市を回り、長浜市でゴールし、福井県につながれる。

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