Bリーグ1部(B1)の滋賀レイクスターズの公開練習が8月7日、YMITアリーナ(草津市野村)で行われた。
チームに合流済みの柏倉哲平、澁田怜音、小澤智将、今川友哲、野本大智、林翔太郎、森山修斗、川真田紘也の8選手と元澤陸練習生が参加。トレーナーの指導でアップをした後、ガードポジションの選手とフォワードポジションの選手に別れて練習をした。7月29日に合流した保田尭之アシスタントコーチ(AC)の指導で練習をした後は、シュート対決。応援している選手のシュートが決まると、観客から拍手が沸き起こった。
練習の後は8選手が参加しトークショーが行われた。新潟アルビレックスBBから移籍の林選手が「滋賀に移籍が決まった時、離れるのがさみしくてテツ(柏倉選手)に話したら、泣いてくれた。その2週間後にテツが滋賀に来て、あの涙は何だったのだと思った」と話すと、会場は笑いに包まれた。滋賀県草津市出身の森山選手は「キャリアのどこかで滋賀でプレーしたいと思っていた。滋賀の皆さんの期待に応えられるように努力していきたい」と意気込みを見せた。
身長202センチの川真田選手は毎日、米を8合食べていて、23歳の現在もまだ身長が伸びていることを、共に佐賀バルーナーズから移籍してきた澁田選手が明かした。
チーム練習が始まって1カ月がたち、現在のチーム状況を柏倉選手は「コート内でのコミュニケーションが増え、ディフェンスの連携が少しずつかみ合ってきたと実感している。保田コーチが来る前は個人にフォーカスした練習が多かったが、保田コーチが来てからは、ルイス・ギルヘッドコーチ(HC)の求めるチームのシステムの練習が増えた。ルイスHCが合流すると、さらに細かい部分を要求されると思うので、しっかりコミュニケーションを取って、より強固なディフェンスを作れるようにしたい」と話した。
ルイス・ギルHCが求めるバスケットについては「ディフェンスの質が違う。オフェンスは、ディフェンスの状況を見て判断しなくてはいけなくて、頭を使うオフェンス。個々で打開していくというよりは、2、3人の連携が大事になってくる。慣れるのに時間がかかるのではないかと思っているが、保田コーチが来てからは、より具体的にルイスHCの求めるバスケをするようになってきた」と話した。
滋賀の日本人選手の平均年齢は24.5歳で、26歳の柏倉選手よりも若い選手が6人いる。柏倉選手は「アグレッシブで負けん気が強い選手が多い。失敗も多いが、ポテンシャルの高いメンバーがそろっているので、どんどん失敗を経験して成長していけたらいい。ミスを恐れて萎縮するよりは、思い切りやって自分が判断したプレーで失敗したほうが、後に自分のためになるので、若い選手には『どんどんやれ』と意識付けをしている」と話す。
B1初挑戦となる選手については「僕も去年、B1の壁を感じた。ディフェンスの強度が高く、思い通りにやれないこともあった。経験したことを若い選手にできるだけ伝えて、早く慣れてもらって、良さを出してもらえるようにしたい。B1の壁を感じて士気が下がらないように、僕や林、小澤など年上のメンバーが声を掛け、チームの雰囲気づくりをしていくことが大事」と話した。
外国籍選手とルイス・ギルHCは8月中旬から順次合流予定。9月5日に新潟と、11日にバンビシャス奈良と、12日に香川ファイブアローズとのプレシーズンマッチを予定している。