令和4年度の「滋賀県キッチンカー等応援プロジェクト(Skip)」が4月21日、滋賀県庁本館正面玄関前(大津市京町)で始まった。
Skipは、新型コロナウイルスで影響を受けている県内の飲食店を支援しようと県の中小企業支援課が企画し、2021年2月スタートした。今年度は4月21日から6月30日までの木曜に5月5日を除く10回にわたり開催する。
21日は、タッカルビ専門店「MOGO MOGO」、ホットドック専門店「もりもりどっぐ」、湖魚料理の「BIWAKO DAUGHTERS」、フードトラック「綣(へそ)らへん」、滋賀県産野菜を使った弁当を提供する「ベジラブ」、オムライスの「ポンテ」の6店が出店した。
「BIWAKO DAUGHTERS」は野洲市の店からトレーラーハウスをけん引して県庁に出店。アユの稚魚、氷魚の釜揚げ丼を提供した。同店の中川知美さんは「Skipには昨年から参加。季節によって琵琶湖の魚を使ったサンドイッチやハンバーグを販売している。県庁で弁当を食べて興味を持ってくれた人が、わざわざ野洲まで来てくれたこともある。店を知ってもらうきっかけになっている」と話す。
「ベジラブ」の角見順子さんは「3月に県庁に初出店して、あっという間に売り切れたので今日は多めに準備してきた」と話す。ベジラブの弁当を購入した県庁の職員は「県庁の近くに飲食店が少なく、普段は弁当を持参しているが、木曜日はキッチンカーが来るのでうれしい」と喜んだ。
中小企業支援課の大橋伊一郎さんは「飲食店支援の一環で続けているが、出店の申し込みが多く、ニーズがあるのだと思う。木曜に県庁にキッチンカーが来るというのが近隣の企業の人や住民にも定着してきたようで、『木曜だから来てみた』と言う人もいる」と話す。
次回の4月28日は「野洲のおっさんおにぎり食堂」「つなぐキッチン」「うっきー」などが出店する予定。