Bリーグ1部の滋賀レイクスターズが4月27日、ウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2021-22シーズン第34節でシーホース三河と対戦した。
チームの得点が停滞した時間帯も得点を重ねたノヴァー・ガドソン選手
前半、滋賀はフリーの状態で3ポイント(P)シュートを打つも入らず、ゴール下のシュートもタフショットとなり決まらない。特に2クオーター(Q)はノヴァー・ガドソン選手が10得点するも、ほかの選手のシュートが決まらず、フィールドゴール確率が21.1%、3Pシュート確率が11.1%と低い数字に。前半で33-54と21点のリードを許す。
後半は滋賀のルイス・ギルヘッドコーチ(HC)が「われわれのフィロソフィー(哲学、全員が共有する考え方)をプレーできた」と評価したように、ボールをシェアしシュートを決め、後半だけで15アシスト。3Q終了間際から4Q前半の約4分30秒間は外国籍選手がガドソン選手だけの「オン・ザ・コート・ワン」の時間帯となる。202センチの「日本人ビッグマン」川真田紘也選手が出場し、三河の外国籍選手とマッチアップ。川真田選手のアシストで澁田怜音選手が3Pシュートを決めるなど、この時間帯に点差を詰める。
ギルHCは「川真田選手がコートに立っていた時、チームが機能していた。彼がコートにいる時間に価値がある。彼は自分たちのクラブの未来。選手として信じている。将来的に日本を代表する選手になる」と評価した。
キーファー・ラベナ選手、ショーン・オマラ選手が4Qだけで15得点するなど得点を伸ばし、試合時間残り2分55秒、ガドソン選手の得点で83-93と10点差まで迫るも、前半の点差が響き、87-103で敗戦した。
ギルHCは「プレーオフを戦おうとしている三河と対戦するとき、どのようにゲームに入っていかないといけないか。相手はできるだけ早く勝負を決めようと最初から頑張ってくると予想していたが、そのプレッシャーに対して対応できていなかった。ここから学びを得ないといけない。15点以上バックドア(ディフェンスの裏を突いてスペースに飛び込み、パスを受けフリーでシュートする)で得点されている。同じミスを繰り返してはいけない」と振り返った。
「後半は競い合えた。残り5試合、全て格上のチームと対戦する。自分たちがそういうレベルのチームに勝てる姿を見せたいと思う」と話した。
ギルHCに高く評価された川真田選手は「佐賀から滋賀まで連れてきてくれたことに感謝している。少しでも早く成長してチームに貢献できる選手になりたい。スクリーンするときは、ボールハンドラーが何が得意か、ディフェンスがスクリーンに対してどう動くかなども考えながらやると効果的になると思うので、意識してやっていきたい。一つの武器にしたい」と話した。
ラベナ選手は「自分が今いる立場だからこそ、チームメートのためにクリエートしないといけない。シュートは打てていたが、今日の試合では入らなかった。もっといい形でシュートを打てるように成長していかないといけない。ファン、家族、チャンスをくれた滋賀レイクスターズ、全ての人に感謝してパフォーマンスで恩返しをしたい。レベルの高いBリーグでプレーできていることを光栄に思う。見てくれている人に毎試合ベストのパフォーマンスを見せたい」と話した。