草津市の特産品の認知度を高めるキャンペーン活動「草津ブランドを知ってもらおう」が5月10日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市野路東)で始まった。
2021年秋セメスター(後期)の地域社会の事業を体験し学ぶ講義「シチズンシップ・スタディーズ」で草津市の特産品のPRを担当した5人が、授業終了後も、「まだできることがある」と自主的に企画し、開催した。
11日に学生がブースに立ち、「うばがもち」と「松里みかさ」「松里もなか」を販売した。10日から12日はキャンパス内の食堂「リンクカフェテリア」でわさび菜の「愛彩菜(あいさいな)」を使った「愛彩菜と豚肉炒め」を提供する。経済学部3年の木山郁也さんは「生協の店長と相談し、試食会を実施してメニューを開発した。ピリッとした味を食べてもらいたくて、炒めたものとは別に生の愛彩菜を添えた」と話す。
修士2年の金澤佑弥さんは「愛彩菜は知らなかった。いつもと違うものを食べてみたくて注文した、野菜がたくさん入っていてボリュームもあり、得した気分。ほんのりとわさびのような香りがする。さっぱりしていておいしい」と話した。
木山さんは「富山県出身で、草津の特産品は全く知らなかった。せっかく4年間草津で過ごすのに、地域のことを知らないのはもったいないと感じていた。地域を知り、人の役に立つ経験をしてみたかった」と話す。授業では「草津ブランド」に認定されている商品を取材し、紹介パンフレットを作成。パンフレットは市内の小学6年生全員に配布した。
担当教員の小辻寿規准教授は「授業で終わりと思っていたが、実際に事業者と関わる中で、これで終わっていいのかと学生たちから声が上がり、学生に草津ブランドを広めたいと企画して実施してくれた。市や商工会、生協も協力してもらって実現した。もう授業は終了しているので、単位に関係がないのにモチベーションを高く持ってやってくれて、学生の熱量を感じた」と話す。
木山さんは「取材を通して市内の事業者とつながりができて、パンフレットを届けたら、笑顔で『ありがとう』と言ってもらえたことがうれしかった。今後も定期的に学内で実施できれば」と話す。