点心と中国茶の店「光ル茶崙（ひかるさろん）」（草津市草津）が6月21日にオープンした。

肉まんのランチセット（写真提供：cotonowa）

　シューマイ、肉まん、水ギョーザから1種類と、小鉢が2種類、スープに中国茶がセットになった「光ル茶崙のお昼ごはん」を提供している。料理人の山崎好則さん（崎はたつさき）と中国政府が認定する国家職業資格である公認茶藝（ちゃげい）師の資格を持つ舞さんが夫婦で運営している。

　ティータイムは緑茶、白茶、青茶（ウーロン茶）、紅茶、黒茶、花茶の14種類の中国茶を提供する。ランチセットでは日替わりの2種類から1種類を選べる。中国茶は土瓶で提供され、好みの濃さで飲むことができる。デザートは杏仁（あんにん）豆腐とポン菓子、ドライフルーツを提供。

　中国茶と薬膳料理を提供する「薬膳館 茶館喫茶去（きっさこ）」（大津市）で働いていた時に出会い、結婚。2人で独立した。コロナ禍になった2020年に自宅兼店舗を探し、古民家に移住する予定をしていたが、直前で白紙に。舞さんは「ここじゃないと言われているようだった。直後に草津宿本陣近くの店舗を紹介してもらった。全てが縁だったと思う」と振り返る。

　設計は森田建築設計事務所の森田徹さん。舞さんは「森田さんの古民家改修など古いものを生かすデザインが素晴らしく、こんなすてきな人に設計してほしいと思っていたら、偶然、通っていた料理教室の先生の夫で、運命だと思い直接コンタクトを取った」と話す。高島市の島村葭（よし）商店の古材を使い、落ち着いた雰囲気の店内に仕上げた。

　好則さんは「独立したことで、子どもとの時間も確保できて、来店客とのコミュニケーションも取れるようになった」と喜ぶ。舞さんは「中国茶は何千種類もあり、採れる年によっても味が違い、奥深い。今後はブレンド茶の提供もしたい」と話す。「営業日は不定期なので、インスタグラムのダイレクトメッセージで予約してもらえれば」と呼びかける。

　営業時間は11時～16時30分。営業日はインスタグラムで確認できる。7月2日はランチ営業のみ。