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直木賞作品「塞王の楯」を巡るスタンプラリー 穴太衆、国友衆ゆかりの地など

穴太衆積みの石垣が残る滋賀院門跡

穴太衆積みの石垣が残る滋賀院門跡

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 第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんの歴史小説「塞王(さいおう)の楯(たて)」ゆかりの地を巡るスタンプラリーが現在、滋賀院門跡(大津市坂本)などで開催されている。

大津城攻撃のために西軍が本陣を敷いた三井寺

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 「塞王の楯」は、大津市浜大津にかつてあった大津城を舞台に、大津市坂本の石垣職人「穴太衆(あのうしゅう)」と長浜市の鉄砲職人「国友衆」の対決を描いた歴史小説。滋賀県が舞台となっていることから、びわ湖大津観光協会をはじめとする大津市、甲賀市、近江八幡市、愛荘町、長浜市の5市町の観光協会が共同でスタンプラリーを企画した。

 スタンプラリーは2種類。「家紋スタンプラリー」は、穴太衆積みの石垣が残る滋賀院門跡や、大津城攻撃のために西軍が本陣を敷いた三井寺のほか、物語に登場する忍び集団「甲賀衆」の甲賀の郷忍術村など県内10カ所に家紋スタンプが設置されている。4カ所以上集めて応募すると、滋賀の物産や今村さんのサイン入りの「塞王の楯」などが当たる抽選に参加できる。

 「重ね押しスタンプラリー」は大津市歴史博物館や国友鉄砲ミュージアム、安土城郭資料館など5カ所を巡り、1枚の台紙にスタンプを重ねて押すと「塞王の楯」をイメージしたオリジナルの1枚の絵が完成する。

 びわ湖大津観光協会の北村美佳さんは「塞王の楯はオール滋賀の物語。坂本の石垣や物語に描かれている場所を巡ることで、イメージが深まり、作品を体感できると思う。塞王の楯をまだ読んでいない人も、スタンプラリーを通して本に興味を持ってもらえれば」と呼びかける。

 2023年2月28日まで。

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