ご当地キャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」が10月24日、野洲市内を歩いた。
「野洲のおっさんカイツブリ」は、2011(平成23)年から琵琶湖一周200キロ行脚を始め、2019年からは歩きながらごみ拾いをしている。今年は6月10日に大津湖岸なぎさ公園打出の森(大津市打出浜)からスタートし時計回りに滋賀県を一周している。11月3日のゴールに向けラストスパート中の「野洲のおっさんカイツブリ」は24日、キリン堂野洲店(野洲市久野部)からえんまどう公園(守山市)まで歩いた。
「野洲のおっさんカイツブリ」のぬいぐるみを持って駆け付けた女性や、幼稚園の帰りに見かけて自転車で追いかけてきた親子などが「野洲のおっさんカイツブリ」と写真を撮り、触れ合わずに頭の「バーコード」をさする「エアバーコード」で交流した。「毎年、琵琶湖一周をしている間に5カ所ほど会いに行く」という女性もいた。
「野洲のおっさんカイツブリ」が歩道に落ちているたばこの吸い殻を拾おうとするも、大きな腹部が邪魔をして拾うのに苦労をしていると、駆け付けた親子から「頑張れ」と声援が飛んだ。
キリン堂野洲店の店長、赤川敬さんは「野洲のおっさんカイツブリが来て地域の人が笑顔になってうれしい。ごみ拾いをして野洲の町をきれいにしてくれていることも感謝している」と話した。
「野洲のおっさん」は、野洲市在住の男性ではなく、「野洲弁」を話す男性の総称。アニメには「あにツブリ」や「恋ツブリ」などの子どものカイツブリが登場するが、家族ではなく身寄りのない子どもを「野洲のおっさんカイツブリ」が面倒を見ているとのこと。
「近所の子どもの面倒を見る」という「野洲のおっさんカイツブリ」の姿勢は、「野洲のおっさんおにぎり食堂」(大津市長等)の運営方針にも反映され、食堂ではおにぎりの販売だけでなく、子ども食堂や無料塾「分からんとこだけ教えて塾」の実施など地域の子ども支援に取り組んでいる。
「野洲のおっさんカイツブリ」は今後、守山市、草津市、大津市を歩き、大津市打出浜でゴールする予定。