琵琶湖の固有種ビワマスと外来種のブラックバスを使った4キロの「日本一大きな琵琶湖の幸 デカ盛り天丼」の提供が1月17日、琵琶湖博物館(草津市下物町)レストラン「にほのうみ」で始まった。
同店では、外来魚のブラックバス(オオクチバス)の駆除を目的にブラックバスと琵琶湖の固有種のビワマスの天ぷらをのせた「湖の幸の天丼」(1,200円)を提供しており、琵琶湖の固有種と外来魚を同時に食べられるということで人気メニューとなっている。「さらに駆除に貢献したい」「レストランを盛り上げる目玉メニューを作りたい」という思いから「デカ盛り」メニューの提供を始めた。
ブラックバスはスズキ目の淡水魚で、ふわふわとした食感が特徴だが、大きく成長すると身が硬くなり、食感が変わる。同店では、琵琶湖の沖島の漁師が駆除のために捕獲したブラックバスのうち、体長30センチほどの飲食に適したサイズのものを買い取り、特製のハーブ塩で下味を付けて天ぷらに仕上げる。
「湖の幸の天丼」は1人前300グラムだが、「デカ盛り」は、ビワマス300グラム、ブラックバス300グラム、ナス・カボチャ・大葉などの野菜と鶏肉を天ぷらにして、2キロのご飯の上にのせ、約15人分の天丼を直径60センチの大杯に盛り付けて提供する。1キロのみそ汁付きで価格は1万5,000円。
シェフの川島芳啓さんは「材料が多く、天ぷらを揚げるのに時間がかかる。魚を大きく切って食べ応えがあるようにした。中に鶏の天ぷらが入っているので、食感の違いも楽しんでもらいたい」と話す。
広報担当の福井ゆめさんは「10代、20代になると琵琶湖博物館に来なくなる人が多い。大食いメニューをきっかけに学生にも来館してもらえれば」と期待する。
1グループ4人までのシェアが可能。1日1食限定。1週間前までの予約が必要。キャンセル不可。完食が条件。営業時間は11時~15時30分(土曜・日曜・祝日は16時30分まで)。月曜定休(琵琶湖博物館の休館日に準ずる)。