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立命館大食マネ学生が商品開発 エビドリアで「健康にも環境にも配慮」

商品を開発した立命館大食マネジメント学部の荒木さん、杉邨さん、藤光さん

商品を開発した立命館大食マネジメント学部の荒木さん、杉邨さん、藤光さん

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 立命館大学食マネジメント学部(草津市野路東)の学生が商品開発した「具だくさん海老(えび)玄米ドリア」の販売が2月4日、平和堂各店で始まった。

平和堂の店頭に並んだ「具だくさん海老玄米ドリア」

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 環境に配慮して養殖されたエビ、ゆで卵、ブロッコリー、ヒヨコマメ、玄米など15品目の食材を使い、ホワイトソースとチーズで仕上げたドリア。滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県内の平和堂、アル・プラザ、フレンドマート、スーパーフレンドの125店で販売されている。

 商品開発のきっかけは、2022年6月に食マネジメント学部の授業でニチレイフレッシュ(東京都)の「生命の森プロジェクト」について学んだことだった。「生命の森プロジェクト」は、人工の飼料を投与せずに周囲の環境や生態系と共存しながらエビを養殖し、収益の一部でマングローブの植林活動をするプロジェクト。

 授業を受けた2年生の荒木香乃さんが「特別大きなアクションを起こさなくても、環境に配慮して養殖したエビを購入することでSDGsに貢献できる。もっとたくさんの人に知ってもらい、食べてもらいたい。何か活動ができないか」と小沢道紀教授に相談。同大学食マネジメント学部と連携協力協定を締結している平和堂(彦根市)の協力を得て、エビを使った商品開発を始めた。

 荒木さんの呼びかけに賛同した同級生の杉邨明日香さんと藤光真愛美さんの3人がエビを使ったレシピを考案し、9月に平和堂の担当者にプレゼンを行った。エビフライやギョーザ、グラタンなどの中から、エビドリアが選ばれた。

 荒木さんらは「健康に配慮した商品を作りたい」と、玄米を使うことを提案。たんぱく質が多く、15品目の食材が摂取できる商品にした。杉邨さんは「商品開発をしたいと思って食マネジメント学部に入学し、実際に商品開発をすることができた。多くの人に手に取ってもらうにはターゲットやコンセプトを考えることが必要だと知った」と振り返った。エビやゆで卵が見えるようにラベルの位置を工夫し、商品POPを作るなど商品の見せ方にも工夫した。

 販売初日の2月4日には、3人が平和堂アル・プラザ草津店(草津市西渋川)の店頭に立って販売をした。藤光さんは「ドリアが店頭に並んでいるのを見て、販売までの過程が思い出されて感慨深かった。購入するか迷っていた人が、私たちの思いを伝えたことで購入してくれたときはうれしい気持ちでいっぱいになった」と喜んだ。

 荒木さんは「商品を通して、海の環境問題について考えるきっかけになれば」と話す。

 価格は538円。販売期間は4月中旬までを予定しているが、2万食が完売した時点で終了する。

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