Bリーグの滋賀レイクスが5月12日、社長兼ゼネラルマネジャー(GM)が釜渕俊彦さんから原毅人さんに交代することを発表した。
「B1に残留してバトンタッチしたかった」と悔しさを吐露する釜渕さん
5 月10日の臨時株主総会において原さんが新たに取締役に選任され、GMに就任した。原さんは7月1日付で社長に就任し、釜渕さんは社長を退任する。13日に行われた滋賀レイクスのファンイベントの冒頭、約700人のファンの前で釜渕さんはB2降格について謝罪し、「おわびをするのはこれが最後。これから新たなチャレンジが始まる。1年でB1復帰。トップリーグで戦うレイクスを取り戻す戦いが始まる」と話した。
滋賀レイクスは3月31日にオーナーがマイネット(東京都)からサン・クロレラ(京都市)社長の中山太さんに変更。釜渕さんは「オーナーチェンジのタイミングで心機一転、新たなリーダーの下でレイクスの再スタートをしようと考え、その役目を原さんに託すことにした。この力強いリーダーが皆さんと共に戦うことになる。期待してほしい」とファンに伝えた。
原さんは東海大学を卒業後、選手として2013(平成25)年から3年間、Bリーグ発足前のbjリーグでプレーし、引退後に楽天グループに就職。スポンサーシップセールスのマネジャーを務めたほか、アスリートマネジメント事業立ち上げに従事した。
原さんはファンに向けて「1年でB1に復帰するために勝率8割以上、B2プレーオフ優勝に挑戦する。編成については、今季の選手を可能な限り残して来季も一緒に戦っていくことが重要だと考えている。日本人選手を中心に7、8人残せるように努力したい。外国籍選手については高さを補強することでB1、その先のチャンピオンシップに向かっていけるチームにしたい。勝ち続けるという実体験は勝者のメンタリティーを養っていけると信じている」と宣言した。
原さんは「bjリーグでプレーした選手が、経営者としてBリーグでどれだけいい影響を与えられるか、選手たちにアスリートのセカンドキャリアとして明るいものを見せたい」と意気込む。
B1への思いとしては「個人的には、Bリーグ開幕時に、B1からオファーがあれば現役を続行しようと思っていたが、かなわなかった。B1への挑戦は選手の時にかなえられなかったことをかなえるチャンス」と話す。